生前、小林正観さんに相談に来た方のほとんどは「周りの人をどうしたい」という内容だったそうです。
小林正観さんの『100%幸せな1%の人々』より引用します。
いずれの相談も、「自分がどう生きるか」ではなくて、「自分以外の人をいかに自分の思いどおりにするか」ということが、自分の「悩み」だと思っています。
「自分以外のものを自分の思いどおりにする」という考え方を全部やめる。そして、目の前の人が、自分の考え、価値観、生き方と違うことを認めて、まるごと受け入れてしまう。他人のことよりも、「自分がどう生きるか」だけをまず考える、というのはどうでしょうか。
何かを思いどおりにしようとはせず、その人がそういう人であることを認めてしまった方が、自分にとっても一番ラクだということです。
『100%幸せな1%の人々』より引用
人のことをいろいろ言う前に、まずは自分の生き方をしっかりすること、それが先にやるべきことだ、ということです。
理解はできるのですが、なかなか難しいことです。
かつて私も人の問題で悩んでいたときには、原因は自分ではなくて相手にあるのだ、と思い込んでいました。
なんとしても動かしがたい他人、他人をどうしたらいいのだろう?と考えていました。方法は見つかりませんでした。
この本を読んだとき、他人の問題だと思っていたことは、実はすべて自分の問題なんだ、と気がつきました。
自分の問題ならば、自分で直せばいいのです。道はある・・・・・・気持ちが楽になりました。
愚痴を言う人は、ほとんど他人の愚痴ばかりを言っていると思います。配偶者や親や子供のことをいろいろ言います。
その前に自分ではないでしょうか。
他人のせいではない、自分がいけないんだ・・・・・・と思えば、もう少し楽になるように思います。

参考文献:『100%幸せな1%の人々』小林正観(中経出版)
Hitoshi Yonezu at 10:00
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