『やってはいけない筋トレ』を読んで

2012年05月15日

 坂詰真二さんのご著書『やってはいけない筋トレ』を拝読いたしました。

 坂詰さんは1966年新潟県生まれ、NSCA公認ストレングス&コンディショニング・スペシャリスト、公認パーソナルトレーナーです。株式会社ピープルなどに勤務されたのち、1996年に独立し「スポーツ&サイエンス」を主宰されています。

 私は今年からスポーツジムの会員になったのですが、多忙のため、月に二、三回しか利用できておらず、会費は無駄になっていますし、体はなまるばかりです。
 
 スポーツジムに行く時間がとれたときには、せめて正しい方法で効率よく筋トレを行いたいと思い、この本を手にとってみました。

 この本には自宅で行える「自体重トレーニング」が写真入りで詳しく解説されています。「自体重トレーニング」は、特別な器具を使うことなく椅子さえあれば家で行えるものです。

 後半の章には、マシントレーニング種目と順番についての解説もあり、これらについてはジムで活用できそうです。

 筋トレの基礎理論については私の常識を変えるようなことがたくさん書いてあり、驚きました。

 筋トレは毎日すべきか?ということについて。

 休養を与えて廃棄物を処理し、同時にエネルギー源となるブドウ糖や、筋肉の元となるアミノ酸を供給することで、筋肉が元のレベルより太くなる仕組みを「超回復」といいます。
 超回復に要する時間は48時間から72時間といわれており、一回筋トレをしたら次の筋トレまで2日明ける必要があります。だから筋トレは週に2~3回が適当なのです。

                 『やってはいけない筋トレ』より引用


 なあんだ、毎日やらなくていいんだ!

 筋トレは力任せに回数を多く行えばいいのか?ということについて。

 筋肥大させるには重りを10回持ち上げてもあと2回は持ち上げられるぐらいの力、つまり筋肉が出せる力の70~80%程度の負荷を与え、これに抵抗しながら10回前後、動作を反復することが必要です。

                 『やってはいけない筋トレ』より引用


 筋トレはやみくもに数をこなすことではないのです。15回以上の筋トレは意味がないそうです。

 大学のワンダーフォーゲル部で、また社会人になって消防団でポンプ操法の競技をしていたとき、先輩や指導員の指示に従って、一時間から二時間にわたり、スクワット、腹筋、腕立て伏せなど厳しい筋トレを何百回もやらされました。

 あれは筋肉を増強させるためではなくて、精神面を鍛えてもらっていたのだ・・・・・・と納得しています。

 ちなみにお腹ポッコリについてはこんなことが書いてありました。

 お腹ポッコリは過剰な内臓脂肪の増加が原因です。腹筋運動を頑張るよりも、まずはエネルギー収支を赤字にして内臓脂肪と皮下脂肪を減らせば、自然とお腹は凹みます。

                  『やってはいけない筋トレ』より引用


 とのことです・・・・・・

 筋トレをして健康な身体をつくりたいと思っている方はぜひ読んでみてください。

  


 参考文献:『やってはいけない筋トレ』 坂詰真二 (青春出版社)
 

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