一緒に食事をすると

Hitoshi Yonezu

2012年03月03日 10:00

 食事の選び方や食べ方、それにマナーなどを見れば、どんな人であるか大方の見当はつく。人間は食べるという、生存本能に従った行為をするときには、ある程度は無防備な姿勢になる。たとえ多少とりつくろう努力をしたとしても、本来のままの自分が表れる。地が出るのである。
 誇張した表現をすれば、一緒に食事をすれば、相手の全人格と歴史が透けて見えてくる、ということもできる。

                山﨑武也著 『人望の研究』 より引用

 
 こんな話を聞いてしまったら、一緒に食事ができなくなってしまいそうですが・・・・・・

 山崎武也さんの『人望の研究』によれば、大物のヘッドハンティングをするときは、最終的な段階において、経営トップの夫妻と候補者夫妻の食事の席が設けられ、最終的な見極めが行われるそうです。心から付き合える人かどうかを判断するためです。

 また、昔のお見合いの席は双方の家族が揃って食事をするという形でした。相手の家族を見て永続的な夫婦関係を保っていけるか判断をする必要があったからだそうです。

 昔の一般的な家庭においては、一家団欒の食事を楽しむことで、お互いの顔色を見て元気であることを確認し、助け合い協力していたのだそうです。

 食事をするというのは最も簡単にできる楽しみですが、深い意味があるのです。

 私の子供の頃はうちが商売をしていたせいで食事もみんながそろうことは少なかったですし、食事の時間もとても慌ただしかったです。

 友達が家族そろって食事をとっているのを知って、うらやましいというより、不思議な感じがしていました。

 ビジネスの忙しさ、家族のすれ違いの中でも、ときには特別な席を設けるのもよいですし、日常的にも出来るときには食事は食事として大切にしたほうがよいですね。

 

 参考文献:『人望の研究』 山﨑武也 (PHP文庫)
 

 参考ブログ:
 「良薬は口に苦し」 
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e830130.html

 「清潔感とは」
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e829432.html

 「遅刻することは」
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e818827.html

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