第46回 ビジネス読書会
今朝は第46回ビジネス読書会を開催しました。本日は8名の方にご参加いただきました。(うち女性は3名)
朝6時30分より朝食です。メニューは、ソーセージ、ベーコン、スクランブルエッグ、サラダ、ミネストローネ、パン、ミルク、OJ、コーヒーでした。7時より読書会の開始です。
課題図書はSさんの選んでくださった『超訳 論語と算盤』 渋沢栄一(著) 阿部正一郎(翻訳)です。
以下のような感想が出されました。私のメモを掲げておきます。
稲盛和夫さんの考え方に似ている。
根っこにある考え方をしっかり持たなくてはならない。
p44 13章 誠実と思いやり 忠と恕
恕について中学の国語の先生に教わった思い出がある。そのときは調べようがなくてよく分からなかった。
自分は時間がないといって学ばないことがある。
パワフルな昔ながらの日本人、ぶれないものをもっている。
p15 正しい道徳を完全なものとしながらの経済活動でなくてはならない。読んでいて高揚感があった。
p51 喜怒哀楽のほどよいコントロールが大切だ。常に平常心を保つにはどうしたらいいのか、と考えた。中庸を心がけると冷静さを保てると思った。
p175 武士道はすなわちビジネス道である。
渋沢栄一の時代とは違うのではないかと批判的に読んだ。明治時代はルールがなかったら、この考え方が活きたのではないか、と思った。バブル時代も教訓となっただろう。企業を再生する時もいいだろう。しかし、いまのような供給過多の時代には通用しないのでないかと思った。
日本には道徳が満ち足りているのではないか。
明治の人の本だ。維新前と維新後の違い。
p174 武士道の神髄、正義、正直、不屈、礼儀、謙譲
p127 趣味の気持ちをもって仕事に取り組む。
p85 人として争わなくてはならないとき。自分の仕事でもそういうところは譲らないようにしたい。
徳をもって仕事をすることが成功する人の共通項ではないか。
読み始めてみて、いまいち入ってこなかった。自分は渋沢栄一について知らなかったが、よく知っている先輩に教えてもらった。
渋沢栄一は、次にどんな産業がくるか、どうやって知ったのだろう。見極める力とそれを貫き通す力があったから、日本経済の祖となったのではないか、と思う。もしかしたら敵が多かったかもしれない。どんな性格でどんな行動をしていたのか知りたくなった。
p171 論語が商売上のバイブルで孔子以外の道には外れないようにしてきた。
小学校のときの道徳の教科書を読んでいるような気がした。時代ごとに経営やリーダーシップの方法が変わってきている。リーダーシップは性善説、マネジメントは性悪説と考える。
p142 人の価値をどこで測るか。社員にもこの会社で働いてよかった、と思ってもらえるような役に立てる会社になりたい。
p212 短期間に結果でなくてもいいと思う。
仕事だけできればいいだけではなく普段を見られている。
この本の全部を取り上げるのではなく、柱になるところだけ読めればいいだろう。
明治時代、上田地区も渋沢栄一と関係があったらしい。上田の塩尻村は雨害のため米をあきらめて桑栽培にうつったという。蚕のことを解説書にして、それをもって全国を歩き回った。そのころ塩尻で渋沢栄一が読まれていた。
p48 カニ穴の話から、自分のやりたいことが分を守っているかどうか、どうしたら客観的に判断できるのか、教えてほしい。
若い頃、自分の立場をよくわきまえろと言われたことがある。高望みと目標は違うと思う。それを一緒にしてしまうとぐちゃぐちゃになる。自分がなすべきことを考えて行動する。何かを押しのけて上に上がるものではない。しかし、絶えず新しいことは考えなくてはならない。
ある程度の企業なら積み重ねでもよいが、一方で突破力が必要だ。
やって失敗してから考えたらどうか。
カニの手が大きくなってから、つまり自分の力が大きくなってから掘ればいいという考え方もある。
リスクはあってもまずスタートすることも必要だ。起業家は資本がないところから始めている。
カニは11月に脱皮して大きくなる。そのときにうまくいかないと大きくなれないという。
インターナショナルになりたければ、よりナショナルになりなさい。
最近の親や子供は拝金主義の方が多い。それでいて、国語が弱いために、数学の問題文さえも読めない子供がいる。その意味ではこの本の意義がある。
最後はカニ穴の話を中心に議論が盛り上がりました。
朝の読書会の主催者としては、始める前は少し億劫な気持ちになるときもありますが、終わってみるとたいてい楽しかったと思えます。ジムへ行く前の気持ちに似ていますかね・・・・・・・
少し寒くなりましたが、すがすがしい朝でした。みなさまが元気に出勤されていきました。
11月の課題図書は、岡野雅行著『人生は勉強より「世渡り力」だ!』(青春新書)です。日程は未定です。初めての方も歓迎します。
ありがとうございます。
第46回ビジネス読書会課題図書:
『超訳 論語と算盤』 渋沢栄一(著) 阿部正一郎(翻訳) (総合法令出版)
11月の課題図書です。日程は未定です。
第47回ビジネス読書会の課題図書は岡野雅行著『人生は勉強より「世渡り力」だ!』(青春新書)です。
いままでの課題図書
平成23年
1月 『社長の教科書』 小宮一慶 (ダイヤモンド社)
2月 『あたらしい戦略の教科書』 酒井穣 (ディスカヴァー・トゥエンティワン)
3月 『挫折力』 富山和彦 (PHPビジネス新書)
4月 それぞれの好きな本の持ち寄り
5月 『あなたがいなくても勝手に稼ぐチームの作り方』 岡田充弘 (明日香出版社)
6月 『成長するものだけが生き残る』 上原春男 (サンマーク出版)
7月 『「原因」と「結果」の法則』 ジェームズ・アレン (サンマーク出版)
『君に成功を贈る』 中村天風 (日本経営合理化協会)の2冊
8月 『成功は一日で捨て去れ』 柳井正 (新潮社)
9月 『成功の法則92ヶ条』 三木谷浩史 (幻冬舎)
10月 『小倉昌男 経営学』 小倉昌男 (日経BP社)
11月 『はじめての課長の教科書』 酒井穣 (ディスカヴァー・トゥエンティワン)
12月 『道をひらく』 松下幸之助 (PHP研究所)
平成24年
1月 『人生の王道 西郷南洲の教えに学ぶ』 稲盛和夫 (日経BP社)
2月 『経綸のとき 近代日本の財政を築いた逸材』 尾崎護 (文春文庫)
3月 『希望のしくみ』 養老 孟司 アルボムッレ・スマナサーラ (宝島社)
4月 『その他大勢から抜け出す仕事術』 堀場雅夫 (知的生き方文庫)
5月 『夢を叶える夢を見た』 内館牧子 (幻冬舎文庫)
6月 『働く君に贈る25の言葉』 佐々木常夫 (WAVE出版)
7月 『置かれた場所で咲きなさい』 渡辺和子 (幻冬舎)
8月 『成毛眞のマーケティング辻説法』 成毛眞 (日本経済新聞社)
9月 『いのち輝くホスピタリティ』 望月智行 (文屋)
10月 『こうして会社を強くする』 稲盛和夫 (PHPビジネス新書)
11月 『元気と勇気が湧いてくる経済の考え方』 柳川範之 (日本経済新聞出版社)
12月 『こうして会社を強くする』(稲盛和夫著、PHPビジネス新書)
平成25年
1月 『君は、こんなワクワクする世界を見ずに死ねるか!?』
田村耕太郎 (マガジンハウス)
2月 『スモールイズビューティフル』 E・F・シューマッハー(著) (講談社学術文庫)
3月 『2022―これから10年、活躍できる人の条件』 神田昌典 (PHPビジネス新書)
4月 『自分の小さな「箱」から脱出する方法』アービンジャー・インスティテュート(著) (大和書房)
5月 『営業マンは断ることを覚えなさい』 石原明 (三笠書房 知的生き方文庫)
6月 『年収が10倍になる!魔法の自己紹介』 松野恵介 (フォレスト出版)
7月 『世界中で採用されているのに日本人だけが使っていない日本流の働き方』
原マサヒコ (扶桑社)
8月 『二十一世紀残る経営、消える経営』 大久保寛司 (中央公論新社)
9月 「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」
岩崎夏海 (ダイヤモンド社)
10月 『合理性を越えた先にイノベーションは生まれる』
金子智朗 (クロスメディア・パブリッシング)
11月 『ディズニーの魔法のおそうじ』 我孫子薫 (小学館101新書)
12月 『不格好経営 チームDeNAの挑戦』 南場智子 (日本経済新聞出版社)
平成26年
1月 『成長から成熟へ さよなら経済大国』 天野祐吉 (集英社新書)
2月 大雪のため休会
3月 『憂鬱でなければ、仕事じゃない』 見城徹 藤田晋 (講談社+α文庫)
4月 ビブリオバトル
5月 『顧客が熱狂するネット靴店 ザッポス伝説』 トニー・シェイ (ダイヤモンド社)
6月 『こころの処方箋』 河合隼雄 (新潮文庫)
7月 『ワークアンドライフ"アンバランス"の仕事力』田島弓子著(ディスカヴァートゥエンティワン)
8月 『嫌われる勇気』 岸見一郎 古賀史健 (ダイヤモンド社)
9月 『ザ・ビジョン』 ケン・ブランチャード (ダイヤモンド社)
10月 『超訳 論語と算盤』 渋沢栄一(著) 阿部正一郎(翻訳) (総合法令出版)
11月 『人生は勉強より「世渡り力」だ!』 岡野雅行 (青春新書)
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