要点を理解する読書の習慣
宮口公寿さんの『要点を理解して、きちんと自分の知識にする読書の習慣』を拝読いたしました。長い題名の本です。
「はじめに」によれば、この本には「読書という行為から元を取る方法」「かけた時間とお金を何倍にもして取り返す方法」が書かれているそうです。
宮口さんは昭和34年生まれ、東大薬学部卒業後、大手薬品メーカーの研究所に勤務した後、株式会社フューチャーワークスを設立し、ITに関する仕事をされている方です。
また、宮口式記憶術を公開し、4年間で1万人以上の指導を行っているそうです。
読書は一つの作業として、ワークフローで考えるとよいのだそうです。
宮口さんは次の手順を紹介されています。
実践1 どんな問題を解決するのか?
実践2 どんな本を選択するのか?
実践3 読書する前にすること・・・・・・クレドの作成
実践4 読書している間にスマートフォンを使う
実践5 問題解決シートを作成する・・・・付箋をマインドマップのように
実践6 アウトプット・・・・・・検証・応用・再構成
「実践1 どんな問題を解決するのか?」がはっきりしていれば、ビジネス書なども隅から隅まで徹底的に読む必要はありません。分かっている部分や必要のない部分を飛ばして、求める課題を解決する場所を中心に読めばいいからです。
実践3には「クレドの作成」というものがありますが、クレドとは「信条」を意味します。
読書におけるクレドの作成とは、実践1の問いを深掘りして「何のためにこの本を読むのか?」をはっきりさせることだそうです。
一冊の本を読むのにクレドを考えるのか!とビックリしました。
せっかく手に入れた本を効率よく読むためには、こういう法も必要かも知れません。
これをヒントとするなら、私の場合は準備なしで読みたいので、クレドをつくるよりもテーマを決めてそれをいままで以上に意識して「絞りながら」読んでみようかな、と思います。
付箋を使ってマインドマップのようなものを作成すると、問題解決が「見える化」されるそうで、その方法も紹介されています。
私は付箋よりも赤ペン派ですが、どちらにも一長一短があると思います。自分に最も合う方法を考えればよいと思います。
他人の読書術を読むのは面白いですね。いろいろな読書術があるものです。
どうぞご参考になさってください。
参考文献:『要点を理解して、きちんと自分の知識にする読書』
宮口公寿 (明日香出版社)
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