感情の波にのまれない
部下や家族の間違いを叱るときには、ときには感情をためて怒ることがあってもよいのですが、それはあくまで手段であって、基本的には自分の人格で、冷静に叱るべきではないか、と思います。
つねに感情の波にのって怒っている人は、周りの人から怖がられるようになって一応の上下関係のようなものは出来るでしょうが、しょせん恐怖政治に過ぎないわけです。長期的な関係にはなりえません。
コヴィー博士の『7つの習慣』より引用します。
あなたの人格は常に周囲に向かって発信しており、長期の人間関係においては、相手はそこからあなたとあなたの行動を、本能的に信頼するかしないか決めているのである。
もしもあなたに一貫性がなく、熱したり冷めたり、怒ったかと思うと優しくなったり、あるいは私生活と公の生活とが一致していないような人間だったら、あなたに本当の気持ちを打ち明けることなど、とても私には出来ない。
『7つの習慣』より引用
どんなに怖い人でも、言行が一貫していて信頼できる人格の方であれば、周りから尊敬され長期的な信頼関係を築くことができるでしょう。
会社でも怖い先輩が慕われていることがよくあるもので、よく聞いてみると、仕事上で助けてもらっていることは当然として、見えないところで補うこともきちんとできているのです。
感情にまかせてでしか怒ることができない人はやがて周りの人たちから「また怒るだろうから、いまはとりあえず聞いておこう・・・・・」と見透かされてしまいます。
そういう方はおそらくコミュニケーションが苦手なのではないかと思います。
相手に信頼して頂けるように自分がしっかりすること、自分の人格の土台を築くことがまずは大切だ、ということです。
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