食事の際の気配り

Hitoshi Yonezu

2012年05月24日 10:00

 先日、ある有名な先生にお昼のお食事をごちそうになる機会がありました。お料理は和食御膳です。

 その先生と少人数で食事をするのは初めてでした。
 
 この機会にこそと思い、食事をしながら認めていた質問をしているうちに、ふと先生の食事を見ると、私よりもだいぶ進んでおられるのに気がつきました。

 ハッとして、食事のスピードを上げた次第です。

 山﨑武也さんの『なぜあの人には「味方が多い」のか』には次のようなことが述べられていました。

 二人だけであれ大勢の場合であれ、同じテーブルについた人は、全員の前に料理が置かれてから手をつけ始めるのがマナーである。さらに、食べるスピードが同じになるようにする。自分だけさっさと食べ終わって、ほかの人が終わるまで待っているというのはよくない。また、自分がしゃべっていて、食べるのが遅くなり人を待たせるのもよくない。皆が食べ終わるのが同時になるのが理想的だ。
 会食も協同作業である。相手の食べ方を見ながら、自分のスピードを合わせていく。

            『なぜあの人には「味方が多い」のか』より引用

 
 食事はなるべく同じスピードで食べていくのがマナーで、自分だけ早かったり遅かったりするのは相手に失礼になるだろう、とは思っていましたが、山﨑さんはまさにそのことを指摘されていたわけです。

 初対面の方や若い人たちと食事をしたときに、食べるのが遅かったり、手をつけていないものがたくさんあったりすると「食事がおしいくないのかな?」「嫌いなものがあったのかな?」と心配してしまいます。
 逆に、お皿がサービスされるなり、バクバクと猛スピードで食べられてしまうと「いいね!」とは思いますが「量が足りないのではないか?」「何か追加した方がよいだろうか?」という心配が出てきます。

 特に招待されている側のときには、一緒にいる人を楽しませるように食べるべきであって、心配や不安にさせるような食べ方は、マナーに反しているのです。
 
 そこまでいろいろ考えなくても・・・・・・と思われるかもしれませんが、そこまで考えて相手に配慮できるのは日本人のよいところではないでしょうか。
 
  


 参考文献:『なぜあの人には「味方が多い」のか 一流の気くばり仕事術』 山﨑武也 (PHPビジネス新書)
 

 参考ブログ:
 「自分の善行は隠す」
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e960914.html

 「一緒に食事をすると」
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e959573.html
 
 「良薬は口に苦し」
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e830130.html

 「清潔感とは」
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e829432.html

 「遅刻することは」
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e818827.html

 『なぜあの人には「味方が多い」のか』を読んで
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e1015758.html


関連記事