『なぜあの人には「味方が多い」のか』を読んで
東京駅構内のHINT INDEX BOOKで、山﨑武也さんの『なぜあの人には「味方が多い」のか』を購入いたしました。
以前、人に薦められて読んだ山﨑さんの『人望の研究』がとてもよい本でしたので、山﨑さんの名前を見ただけでこの本もぜひ読んでみたいと思い、すぐ手にとりました。
山﨑さんは1935年、広島生まれだそうです。ということは、今年、77歳になられるのですね。国際業務に携わりながら、著作にも積極的に取り組まれているビジネスコンサルタントです。
この本は、大先輩の話をお聞きするという態度で読むのにふさわしいです。古いと感じる面もありますが、そういうところは自分が経験しえなかったこととしてありがたく傾聴すべきですし、大変含蓄のある内容だと思います。
山﨑さんは自慢話について次のように述べています。
自慢話については、満足するのは本人だけである。聞いている人たちは、表向きは同調しているように見えても、内心は苦々しく思っていたり辟易した気分になっていたりする。皆、話が早く終わることのみ願っているのである。にもかかわらず得々として語っているので、人に嫌がられても仕方がない。
『なぜあの人には「味方が多い」のか』より引用
私も自慢話がときどき出てしまうことがあるので気を付けたいです。
自慢になる話が説明をする具体例として適切なので、どうしても紹介したいと思う場合がある。そんなときは、その話の主人公を自分自身ではなく、誰かほかの人にすり替えればいい。親友だとか知人で常に世話になっている人だとか言っておけば、頭のいい人がいるものだと思われて、人々も素直に実例の一つとして聞いてくれる。
『なぜあの人には「味方が多い」のか』より引用
これはなるほど!と思いました。
社員たちに話をするときも、他人の実例として紹介すれば「なんだ、また社長の自慢話か・・・・・・」と思われることなく、より真剣に聞いてくれるような気がします。
相手がどういう立場の人であっても、言いたいことを理解させて浸透させるためには、聞いている方々の気持ちを考えて話すことが大切なのです。
参考文献:『なぜあの人には「味方が多い」のか 一流の気くばり仕事術』 山﨑武也 (PHPビジネス新書)
参考ブログ:
「自分の善行は隠す」
http://highlyeffective.naganoblog.jp/e960914.html
「一緒に食事をすると」
http://highlyeffective.naganoblog.jp/e959573.html
「良薬は口に苦し」
http://highlyeffective.naganoblog.jp/e830130.html
「清潔感とは」
http://highlyeffective.naganoblog.jp/e829432.html
「遅刻することは」
http://highlyeffective.naganoblog.jp/e818827.html
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