時間を深く使う

Hitoshi Yonezu

2012年03月13日 10:00

 白取春彦さんの『頭がよくなる思考術』は私にとってはとても納得できる本で、ときどき開いてはパラパラと読んでいます。この本はみなさまにもおすすめします。

 時間を長く豊かにする方法の一つは、騒音と雑音の排除である。テレビを消す。惰性的にインターネットに接続しない。周囲にチラシや雑誌などを置かない。印刷文字も意味を持っている以上、強力な雑音となる。
 とにかく心を乱したり、気持ちに触れてくるものを排除することによって、時間はたっぷりと深いものになる。

                     『頭がよくなる思考術』より引用


 「さあ、やるぞ!仕事ができる環境をつくるぞ~」と意気込んで、自宅の居間の整理を始めると、たいていの場合、掃除だけをして終わってしまいます。

 少しでも整理を始めると、整理が出来ていない乱雑なところが目について、次々に整理をしてしまうからです。

 机の上だけと思っていたものが、床のほこりが気になり、壁の汚れが気になり、電話機の周りを整理したくなり、鉢植えの周りをきれいにしたくなり・・・・・・きりがありません。
 
 あっという間に2時間くらい経ってしまいます。

 家の中では整理だけでなく、ご家族とのコミュニケーションも大切です。

 日常の生活空間には、自分の目が反応してしまうものがありすぎるのです。

 時間のかかる知的な仕事を明日までとか今週中とか短時間で仕上げなくてはならないのなら、慣れ親しんだ家や会社でやるべきではないのです。

 この際、家や会社の乱雑は忘れて、非日常の空間に飛び込むのがよいでしょう。 

 もっとも手軽な方法はホテルでの缶詰めです。必要な書類と読むべき本とPCと食料を持ちこんでホテルに泊まります。私なら空の水筒とトワイニングのダージリンのティーバックも持っていくでしょう。

 一泊だけでも相当深い時間を得ることができます。能率が上がります。よいアイデアが浮かびます。(ただしネットサーフィンにはまってしまうことには気を付けてください。)
 
 経営者なら一人ホテルこもって考えるのも大切な仕事だと思います。

 

 参考文献:『頭がよくなる思考術』 白取春彦 (ディスカヴァー・トゥエンティワン)
 

 参考ブログ:
 「『頭がよくなる思考術』を読んで」
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e846795.html
 
 「他人の思惑」
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e847566.html

 「雑用は丁寧に」
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e847812.html

 「やさしさをもって読む」
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e857182.html

 「感情に酔わない」
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e858836.html

 「果てのない欲望」
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e859883.html

 「心配すると」
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e862877.html

 「自分のしたいことをせよ」
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e896996.html

 「頭のカタさ」
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e899680.html
 

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