『やりたいことをぜんぶ実現する方法』を読んで

Hitoshi Yonezu

2013年10月18日 10:00

 ゆうきゆうさんのご著書『やりたいことをぜんぶ実現する方法』を拝読いたしました。

 ゆうきさんは東京大学医学部卒業、精神科医、作家として活躍されています。また、ゆうメンタルクリニックグループの総院長として四つのメンタルクリニックを経営されています。研修医時代からメールマガジンを発行し、読者数は16万人、ウェブサイトは1億ヒットを記録するそうです。

 この本は、著者が実践している「夢をかなえる27の心の習慣」を教えてくれるものです。精神科医が書いた自己啓発本ということで興味をもち読んでみました。

 目標を失ってしまったとき、生きがいとはなんだろう、と考えたとき、とにかく強制的にでも二択にしてみるとよいでそうです。

 「何もしないでボーッとする」「本を読む」などが思いついたら、「じゃあ、どっちが生きがいや目標につながるだろう?」と考えてみる。
 すると「まぁ、本を読んで知識を得れば、何かいい仕事内容が思いついて、生きがいにつながるかもしれない」などと考えられる可能性もあります。
 であれば、「じゃあ、この二つならば、本を読むのかな・・・」と思えます。
 内容はなんでも構いません。
 漠然と「何がいいかな」「何をしようかな」というのを、あえて「二択」にしぼること。
 そしてそのうえで「生きがいといえば、こっちかな」という行動をするだけです。
 一つ一つの行動は小さくても、これを繰り返すだけで・・・。
 連続したあなたは、自分自身が望む方向に、より近づいていくはずですよ。

     『やりたいことをぜんぶ実現する方法』 p61より引用  
 
 
 日々の生活は、小さな決断の連続ですが、その一つ一つに心をこめることで、大きな流れになるのですね。

 ゆうきさんによると、」世の中の娯楽には三つに分けられるそうです。

 最も下の幸せ度の低い娯楽とは、

 
C「たいして質が高くないものに接すること」

 
 次の段階の娯楽が、

 
B「誰かの作った、素晴らしい作品に接すること」


 だそうです。

 では一番上の娯楽とはなんでしょうか。

 A「あなたが、何かを作ること」
 今までに述べたすべてのものを、逆にあなたが「作る側に回る」こと。生み出すこと。これこそが、何よりも素晴らしい、極上の娯楽なのです。

    『やりたいことをぜんぶ実現する方法』 p182より引用


 受け身でいることではなく、何かを作ることが大きな快感につながると分かれば、少しずつでも自分から行動ができるようになりますね。

 さて、仕事のモチベーションには何が関係しているのでしょうか。

 マレーシアの心理学者であるマンショーらは、1000名以上のビジネスマンを対象にして、どんなときに仕事へのモチベーションが高まるかを調べました。
 その結果、「その会社を好きである」というときに、仕事へのモチベーションがもっとも高まることが分かったのです。

      『やりたいことをぜんぶ実現する方法』 p216より引用  



 自分の関わるものを好きになること、これが効率よく仕事を進めるためのもとになるのですね。

 いま関わっているものが好きかどうか?これから好きになれそうか?これは幸せに過ごせるかどうかの大きなポイントになりそうです。

 すぐ読める本です。みなさまもどうぞご参考になさってください。

  


 参考文献:『やりたいことをぜんぶ実現する方法』 ゆうきゆう (海竜社)
 



関連記事