アダム徳永著『男の教科書』を読んで

Hitoshi Yonezu

2012年02月21日 10:00

 アダム徳永さん、といえばセックスの話か・・・・・・と眉をひそめる方も多いでしょう。
 
 私もそのイメージが強かったので、今までアダムさんの本は一度も読んだことがありませんでした。(そういう話に興味がないわけではないのですが、それよりも優先して読みたい本を100冊以上かかえているので・・・・・・)


 先日、篠崎の書店「読書のすすめ」を訪ねたときのことです。アダム徳永さんの『男の教科書』がおすすめ本として平積みされていました。

 「えっ!アダムさんの本?」とびっくりしました。
 そこには「この本を読んだ友人が初めて彼女を連れてきました。」というようなPOPが書かれていたのです。(つまり、この本を読んで男をあげた、という意味のPOPです。)

 「読書のすすめ」の店長さんがすすめているのならば、本当によい本なのだろうと思い、思い切って購入してみることにしました。

 アダムさんは性を研究している方ですが、この本は「男性とはいかなる生き物なのか?女性とはいかなる生き物なのか?」を説いた本で、セックスのテクニックの本ではありません。
 部分的にははばかられる箇所がありますが、全体的にはまじめな本です。

 全体を読んでみて感じたことは、アダムさんは男も女もよく見ているということです。

 世の中に美しいものは数々あります。しかしその中で、男性にとって絶対的な美の存在が女性です。つまり女性は「美の主体者」なのです。
 では、私たち男性は何者なのか。先に、男性は女性を愛する生命体と書きました。そうです、私たち男性は「愛の主体者」なのです。

 (中略)

 「愛の主体者」である男性が、「美の主体者」である女性へエネルギーを送る。これがシンプルにして、絶対的なルールなのです。

                    『男性の教科書』より引用


 この本は若い男性に向けて書かれていますが、この内容は若者には理解が難しいのではないかと思います。本当に共感できるのは山も谷も経験した40歳代上の中年男性でしょう。

 私に妻がいたら、この本をご紹介することは出来ませんでした。
 「じゃあ、あんたはどうなのよ!」と叱られると思うからです。私がこの本をご紹介できたのは、私がたまたま独身だったという役得のようなものです。

 最近妻とうまくいっていない・・・・とお悩みの既婚男性のみなさまにこそ何かしらのヒントがあると思います。

 私にだまされたと思ってご一読くださいませ。

  


 参考文献:『男の教科書』 アダム徳永 (中経出版)
 

 この本は篠崎の書店「読書のすすめ」で購入しました。

 参考ブログ:「『他助論』を読んで」
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e938353.html

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