トップはLAZYになれ
LAZYとは「怠惰」という意味です。トップの人間がLAZYになれだなんて、あまりにも非常識のような気がします。
ヨシダソースの吉田潤喜会長の言葉です。
誤解を恐れずに言うならば、成長をするためには組織のトップにいる人間がLAZY(怠惰)にならなければならない。
「こんなん、する時間ないわ。やっといてくれ!」と言うくらいの適当さでちょうどいい。
(中略)
と言ってもこのLAZYは、部下を信頼しているからできることだ。
トップが部下を信用しないと、会社の成長はいつか頭打ちになってしまう。
『無一文から億万長者となりアメリカンドリームをかなえたヨシダソース創業者ビジネス7つの法則』より引用
組織が大きくなると、どんなに優れた経営者であったとしても、物理的に自分の手に負えなくなってきますから、どうしても部下の力に頼らざるを得なくなります。
全部を自分ひとりで管理できれば安心ですが、それが出来ないのですから仕方ありません。
吉田さんは自分に自信があるから任せられないのではなく、問題が生じたときにフォローできる自信がないから任せられないのだ、と述べています。
私も過去、部下に仕事を任せた結果、お客さまにご迷惑をおかけし、信頼を失い、それを回復するために大変な時間と力を要したことがありました。
そのような失敗すべてはなんといっても社長の責任ですから、全部自分で見なければな心配になってしまうという気持ちはよく分かります。
しかし、それではいつまでも家業、自営業の域ということです。
いけないのは、会社に仕組みがない、マネジメントがない、ということです。
吉田さんは、マネジメントの仕組みをつくること、部下に任せることをLAZYといっているのだと思います。
会社をよくしていくためには、よい意味で怠惰である覚悟と、それを補完するマネジメントが必要なのだと思います。
参考文献:
『無一文から億万長者となりアメリカンドリームをかなえたヨシダソース創業者ビジネス7つの法則』
吉田潤喜 (ディスカヴァー・トゥエンティワン)
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