『「金・ドル体制」の終わり』を読んで
いつも過激な副島隆彦さんの経済本。
どこまで信じるかは読者次第です。
何冊読んでも書いてあることは似ているのですが、怖いもの見たさにまた読んでしまいました。
23年11月に発行された『「金・ドル体制」の終わり もうすぐ大恐慌』です。
もうすぐ「1ドル=70円割れ」が出現し、ドルは「突然死」する
日経平均は7000円台から6000円台へ向かう
金は1グラム=8000円を目指す
オバマ大統領は一期でやめて次はバイデンが大統領に
日本の首相の実質的な決定権はアメリカにある
などなど
本当かどうかは誰にもわかりませんし、メディアには出ずらい過激な発言ばかりです。
ただし、読んでみると、納得できる理屈も多いのです。
経済の歴史を考えれば、ニクソンショックやプラザ合意などあり得ないようなことが突然起こりました。たび重なる外からの攻撃に日本は耐えしのんできたのです。
経済は強い者の意向で動いている側面がありますから、何がやってくるかは予想できません。このままでいられるとか、少しずつ変化するという考えはもつべきではないでしょう。
いつもまじめな本を読んでおられる方は、たまにはこういう極端な本もご覧になってください。
いろいろ読んで自分のバランスをとるのがいいと思います。
参考文献:『「金・ドル体制」の終わり もうすぐ大恐慌』 副島隆彦 (祥伝社)
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