『社長!儲けたいなら数字はココを見なくっちゃ!』を読んで

Hitoshi Yonezu

2011年11月15日 10:00

 小山昇さんは、株式会社武蔵野の社長として、赤字続きだった同社を収益性の高い優れた会社に引き上げました。

 いまでは、経営の勉強会を開催され、講演や著作も多い大変有名な経営者です。

 私は直接お話を伺ったことはないのですが、「日経トップリーダー経営者クラブ」から送られてくる情報CDの「今月の講演」ではお聞きしたことがあります。
 ストレートで軽妙なトークは独特です。熱意が伝わってくる御講演でした。

 本日ご紹介する小山さんの『社長!儲けたいなら数字はココを見なくっちゃ!』は、2007年12月が第一刷の発行ですから、もう4年が経っています。
 アマゾンの記録によれば、2008年3月に購入したのですが、積んだままになっていました。(買ってから積んだままになっている書籍が大量にありまして、反省しております。)

 この本は中小企業の社長向けに、財務の実践ノウハウを教えてくれる本です。小山さんが実際に行ってきたことが包み隠さず書かれています。

 新規取引の銀行が、なぜ最初は長期ではなく短期で貸すのか、おわかりになるでしょうか。お客様は、困らないと高い金利で借りてくれない。土地に根抵当や抵当権をつけたり、社長や奥さんの個人保証を取れるのも、お客様が窮地に陥っていればこそです。だからまず短期で貸して財務評価を下げ、銀行にとって少しでも有利な条件で融資しようとする。

   『社長!儲けたいなら数字はココを見なくっちゃ!』より引用


 このことが本当かどうか私には分かりませんが、こういうことをズバッと指摘できるのは、さすが小山さんです。

 普段仕事の上ではお客さまの立場になって考えなさい、と社員には指導しておりますが、経営者として、銀行の側になってものを考えるというのはなかなかできることではありません。

 実際に使える技がいくつも紹介されています。

 経営者のみなさまはどうぞご参考になさってください。(税法や法律が変わっている部分があるかもしれませんのでご注意ください。)

 

 参考文献:『社長!儲けたいなら数字はココを見なくっちゃ!』
                      小山昇 (すばる舎)
 

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