『「ザ・マネーゲーム」から脱出する法』を読んで

Hitoshi Yonezu

2011年11月06日 10:00

 ロバート・シャインフェルド著『「ザ・マネーゲーム」から脱出する法』を読みました。

 ロバート・シャインフェルドさんは、ダイレクト・マーケティングを専門とされる方で、有名な人材派遣会社「マンパワー」創業者の孫に当たる方だそうです。

 子どものころからお祖父さんにお金についての教えを受けたとのことです。

 『ユダヤ人大富豪の教え』で有名な本田健さんが翻訳をされていることもあり、本屋さんにたくさん並べられています。アマゾンでもよく売れているようですね。

 この本で教えてくれることはかなり変わっています。
 
 「感謝」「プロセス」「ミニプロセス」「独り言の強化」の4つの道具を使って、マネーゲームから脱却する方法を示しているのですが、観念的とも宗教的ともいえるような内容です。

 お金を払うとき我々は次のような思いに駆られています。

 1.自分の力や豊かさには限界があるという観念

 2.そのような観念への判断

 3.あなたがそれに関連付ける結果の現実味

            『「ザ・マネーゲーム」から脱出する法』より引用


 この本ではこれらは幻想であり、ホログラムであると考えるのです。

 支出は存在しません。収入も存在しません。利益も存在しません。勘定書きも、請求書も、受取勘定も、支払勘定も存在しません。どれもすべて「未来のあなた」がフィールドのパターンで創ったホログラム的幻想に過ぎないのです。あなたの小切手帳も財務諸表も存在しません。通帳の中の数字も存在しません。その通帳にお金がはいってきたいきさつも、存在しません。どれもただのホログラム的幻想です。
 
          『「ザ・マネーゲーム」から脱出する法』より引用


 この本の考え方を説明するのは難しいので、読んでみてご判断いただくのが一番です。

 この考え付かないようなアイデアは自分の考え方を変える一助にはなるかな、と思います。

 とにかく変わった本です。どうぞご参考になさってください。

 

 参考文献:『「ザ・マネーゲーム」から脱出する法』
             ロバート・シャインフェルド著 本田健訳 (ヴォイス)
 

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