他人の思惑
『頭がよくなる思考術』より引用します。
しかし、その「他人の思惑」というものの正体は、「自分が想像している他人の思惑」なのである。つまり、事実としての他人の思惑ではないのだ。
だとすれば、他人の思惑を気にすることは自分で勝手につくりあげた幽霊に脅えることのようなものだ。想像を事実だと思い込んでいるのだから、妄想やファンタジーに生きているわけである。
白取春彦著 『頭がよくなる思考術』より引用
周りの人が自分のことをどう思っているか気になる、という人がいます。私もときにはそう考えることがあります。
あまりにも「他人の思惑」を考えすぎると、自分に自信がなくなり、次の行動ができなくなり、本来の力を発揮できなくなります。
あるいは、悪い想像ばかりをして、思いもよらないような行動に出ることもあります。
会ったこともない人を恨んで凶行に及んだという事件がありましたが、その事件などは他人の思惑を考えすぎてしまった結果起こってしまったことでしょう。
想いが情熱的すぎて、人にとりついて回るという事件もよく起こります。
「他人の思惑」というのは、実は何も無いのです。
何も無いものを、事実だと勝手に思い込んで、妄想しているだけなのです。
悪い妄想は疲れますね。妄想している時間が無駄ですし、精神衛生的にもよくないです。顔も暗くなります。
充分準備をしたら、もう何も考えずに、あとは起こったときに対応すると覚悟を決めればよいわけです。
「他人の思惑」を妄想することは無駄なことです。楽々とした明るい生活にしたいと思います。
参考文献:『頭がよくなる思考術』 白取春彦 (ディスカヴァー・トゥエンティワン)
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