給料の源泉

Hitoshi Yonezu

2011年08月29日 10:00

 アメリカにおいて、鉄鋼産業の従業員が何千人と一時解雇されたとき、なぜなのかその原因をよく理解できた人間はほとんどいなかった。「会社は我々を裏切った」と彼らは叫んだ。まるで会社に残ろうと思えばできたはずだ、というようにである。
 だが、給料をくれるのは会社ではなく客なのだということがもし彼らに理解できれば、仕事に対する態度も変わるに違いない。自分たちは会社の労働者ではなく、客に奉仕する存在なのだという考えるようになるだろう。

       『人間は自分が考えているような人間になる!!』より引用 

 
 少子高齢化により人口が減少していくことが確実な日本においては、いままでどおりの仕事を、いままでどおりにしていたら仕事は減少していくことでしょう。

 どんな施策を打ち出しても、この流れを急に変えることはできそうにありません。円高も追い打ちをかけています。

 機を見るに敏な企業は、成長している海外、特に新興国での生産、販売に移行しています。

 最近では、日系の企業に就職しても、二、三年の間だけ国内で勤務して、その後は定年になるまでずっと海外現地の工場勤務という社員の方もおられるそうです。

 海外に進出するのが唯一の解決策だとは思いませんが、冒頭に紹介した文章のように、他人の責任で生きていたら、ますます窮地に陥ってしまいます。

 経営者は当然のこととして、一般社員、パート、アルバイトに至るまで、お客さまのお役に立つという視点が、決定的に大切になっています。

 鉄鋼業というお客さまが見えにくい産業でさえそうだというのですから、当社のように近いところにお客さまがおられる産業においては、お客さまからお代を頂戴してようやくお給料が頂ける、という意識をもっと高めていかなくてはいけないのだ、と思います。
  
 

 参考ブログ:「『人間は自分が考えているような人間になる!!』を読んで」
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e777084.html

 参考文献:『人間は自分が考えているような人間になる!!』 アール・ナイチンゲール (きこ書房)
 

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