原因と結果
ジェームズ・アレンの『「原因」と「結果」の法則』より引用いたします。
不注意な人間、無知な人間、怠け心をもつ人間は、表にあらわれた「結果」だけに目を奪われ、その背後に存在する「原因」を見ようとしないために、あらゆる成功を、幸運、運命、あるいは偶然などという言葉で片づけようとしています。富を築き上げた人、知性にあふれた人、神のような人格を備えて大きな影響力を手にしている人たちを見て、かれらは言います。
あの人は、なんて幸運なんだろう!なんて恵まれているのだろう!なんてよい巡り合わせにあるんだろう!
かれらは、それらの運のよい人たちが、より良い人生を夢見て流しつづけてきた「血と汗と涙」の部分にはけっして目を向けません。
『「原因」と「結果」の法則』より引用
成功した人を見ると、なにか特別な理由あったのではないだろうか?と勘繰ってしまうのが人の常です。
親がお金持だったから、たまたま伸びている部門にいたから、コネがあったから、とその方自身とは関係のない理由を必死になって探そうとしてしまいます。
特に、成功したのが自分に身近な人であればあるほど、そういう考えが浮かんでしまいます。
本当に成功しているならば、周りの環境は関係がないことでしょう。
ご本人の「血と汗と涙」の結果であるはずです。
そうでないとしたら、その「成功」は長続きしないでしょう。
人の成功をねたむのではなく、心から祝福し、そのお話を謙虚に聞くことから、自分にとっての「原因」が始まるのだ、と思います。
参考文献:『「原因」と「結果」の法則』 ジェームズ・アレン (サンマーク出版)
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