天から評価される人になれ
齋藤孝著『最強の人生指南書』の中から、佐藤一斎の『言志四録』の言葉を引用します。
凡そ事を作すには、須らく天に事うる心有るを要すべし。人に示すの念有るを要せず。(録・3)
すべて事業をするには、天(神または仏)に仕える心をもつことが必要である。人に示す気持ちがあってはいけない。
齋藤孝著『最強の人生指南書』より引用
この言葉は西郷隆盛が好んだ言葉として有名なものだそうで、自分の生き方を見せるべき相手として、人に自分を示すのではなく、天を相手にせよ、ということです。
天を相手にする、とは、「自ら欺かず」ということだそうです。
高校生や大学生の頃は、周りの人が自分をどう見るのか?が気になることがありました。人の目ばかりを気にしていたのです。
挑戦してみたいことはいろいろありましたが、自分の中で何とか収めていました。
このときの私は、天に見せるというよりも、周りの人の目を優先してしまっていたのです。まだ若く、考え方も未熟でした。
大人になってからは、人に見せるために生きる、というのはスケールが小さい気がします。
もう大人ですから、人から変わり者と言われようとも、自分のやり方で自分の想いを遂げていきたいと思います。
天に見せる、とは・・・自分が自分を裏切らず、どれだけ自分を信じて強く生きているのか?ということだろうと思います。
参考文献:『最強の人生指南書』 齋藤孝 (祥伝社新書)
参考ブログ:「佐藤一斎の『言志四録』」
http://highlyeffective.naganoblog.jp/e768766.html
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