『成功する人は缶コーヒーを飲まない』を読んで

Hitoshi Yonezu

2011年07月04日 10:00

 講談社+α新書『成功する人は缶コーヒーを飲まない』は、日本薬科大学教授で、心療内科医、医学博士の姫野友美さんが、ビジネスマンが成功するために必要な食事の取り方や健康法を教えてくださる本です。
 紛らわしい題名ですが、成功本、自己啓発本ではなくて、健康の本です。

 この本は、三省堂有楽町店にたくさん並べられていて、少し立ち読みをしましたら、興味がわいてきましたので、思わず買ってしまいました。

 缶コーヒーを飲んでいるにもかかわらず、頭がぼんやりする・・・という体験をされた方はおられませんか?

 缶コーヒーには砂糖がたくさん含まれています。
 缶コーヒーを飲むと、砂糖によって血糖値が一気に上がりますので、体は血糖値を下げるために膵臓からインスリンというホルモンを出します。
 インスリンがでると、今度は血糖値が一気に下がってしまいます。
 このときに、エネルギー源の一つであるブドウ糖が脳に供給されなくなるので、頭がぼんやりしたり、眠気が襲ってきたりするのだそうです。
 
 これは「低血糖症」という症状の表れなのだそうです。

 缶コーヒーだけが悪いわけではなくて、菓子パン、和菓子、ケーキ、スナック菓子、せんべい、白米、ラーメン、うどんなど、精製された糖質のとり過ぎは、缶コーヒーを飲んだのと同じような効果があるといいます。

 これを避けるためには、血糖調整を乱さない食事にすればよいそうです。つまり糖質の少ない食事を選ぶのです。
 午後に大切な会議やプレゼンなどがあるときのランチは、タンパク質を中心にして、ご飯などの主食は抜いたほうがよいそうです。

 お酒を飲むときも、糖質の少ない酒を選んだほうが健康によいとのこと。
 ビール、発泡酒、日本酒、紹興酒、梅酒など醸造酒は糖質が多いそうです。糖質の少ないお酒は主に蒸留酒で、ワイン、焼酎、ウイスキーなどがこれに当たります。

 私も40代半ばですし、接待や会合で毎日のように宴席がありますから、これからは食べ物には相当気をつけていこうと思いました。

 分子整合栄養医学には、液体からカロリーをとらないという原則があるそうで、私が毎日自分でつくって飲んでいる野菜ジュースについて、姫野さんはやや否定的な見解でした。

 この本には私にも思い当たることがたくさん書いてありました。
 こういう健康の本も友人と「読み合いっこ」すれば、それぞれの考えや見解を交わすことができて、みんなで健康の知識を深められるのにな・・・と思います。

 世の中にはいろいろな健康法がありますので、いろいろ試してみて、自分に一番合っているものを選べばいいと思います。

 私と同じ年代の皆さまには参考になる本だと思います。ぜひご一読ください。

 (ちなみに、若ハゲ対策には亜鉛がよいそうです・・・何か?)
 

 参考文献:『成功する人は缶コーヒーを飲まない』 姫野友美 (講談社+α新書)
 

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