『中国 この腹立たしい隣人』を読んで
『中国 この腹立たしい隣人』は、ニュースキャスターの辛坊治郎さんが、孔子第75代直系子孫の孔健さんに、中国の政治、経済、社会問題について質問する形でまとめられた書籍です。
孔健さんは、1985年に来日し、いまはチャイニーズドラゴン新聞編集主幹、SBI大学院大学教授、孔子塾主宰を務められています。
尖閣諸島問題など最近の話題について、日本人が疑問に思っていることを辛坊さんが率直に質問されています。
孔健さんの答えは、なるほどと思えることや、???と思えることなどいろいろです。中国人の考え方を知るために、孔健さんと世間話をしているつもりで読めば、楽しいと思います。
孔健さんによると、毛沢東は次のような言葉を残しているそうです。
「与天闘其楽無窮、与地闘其楽無窮、与人闘其楽無窮」
(天と戦うのは楽しみであり、地と戦うのも楽しみであり、人と戦うのはもっと楽しみである)
中国では、文化大革命によって思想が排除された後、資本主義が急速に導入されたことにより、人間同士の苛烈な競争状態が生まれているそうです。
私は中国へは四回しか行ったことがありませんが、そのたびに、何もしていないのに中国人から怒られたり、怒鳴られたりしましたし、街を歩けば言い争いをしている人を見かけます。
三月に広州に行ったときには、空港のコーヒーショップで、注文する前に、若い女性店員がすでにイライラが分かる状態で怒っていて、たぶん何か言われるだろうと思っていたら、案の定、
「☆◆□★◆☆○■☆●△◆□★◆☆○■!!!」
とまくしたてられました。
中国語が分からないので、意味を理解できなくてよかったです。
孔健さんの答えには賛否両論でしょうが、お互いを知るためです、一つの考え方としてご参考になさってください。
私は日中がお互いを理解して、仲よくなることを希望しています。
参考ブログ:
「ある企業の記念式典にて」
http://highlyeffective.naganoblog.jp/e404148.html
「辛坊治郎さんの『日本経済の真実』を読んで」
http://highlyeffective.naganoblog.jp/e507937.html
「いつまで借金できるのか?」
http://highlyeffective.naganoblog.jp/e509232.html
参考文献:『中国 この腹立たしい隣人』 辛坊治郎 孔健 (実業之日本社)
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