企業の本質は仕組みだ
企業の本質は仕組みだ。
僕の体を構成する原子は、今こうしている間にも刻一刻と入れ替わっているという。それでも僕という人間が同一性を保っていられるのはなぜか、その不思議なメカニズムを解き明かすことは現代科学の大きなテーマになっている。
企業にもよく似たところがあって、構成する人間が入れ替わっても、同一性が保たれるわけだけれど、企業におけるメカニズムは明らかだ。
それがつまり、仕組みだ。
三木谷浩史著『成功の法則 92ヶ条』より引用
社員が入れ替わっても、社長が変わっても、企業に同一性が保たれるのは、仕組みがあるからだ、と楽天の三木谷浩史さんはおっしゃっています。
かつてのように人口が増えている場合には、仕組みがなくても、後を引き継いだ人が頑張れば、企業を存続させることができたかもしれません。
お客様を失ってしまったとしても、また新しいお客様を見つけてくればよかったからです。
いまは年々、全国的にお客さまが減少している時代です。お客様が離反してしまったら、もう代わりのお客さまはいないのです。
その企業独自のしっかりとした仕組みをつくってお客様をお迎えしなくては、企業の存続は危いでしょう。
これは大企業だけのことではなくて、親から子へと経営が受け継がれていくほとんどのオーナー系企業にこそ当てはまることだと思います。
属人的な力に頼る前に、まずは仕組みを確固たるものにしていくことです。
企業のさまざま事件を見聞きするたびに、もしも我が身だったらと想像し、自分を戒めております。
参考文献:『成功の法則 92ヶ条』 三木谷浩史 (幻冬舎)
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