前倒しで進める
明治大学教授の斎藤孝さんの近著、『今、そこにある苦悩からの脱出』は、逆風時代を生き抜くメンタリティの鍛え方を教えてくれる本です。
今では有名な大学教授としてご活躍されている斎藤さんですが、かつて「30歳、無職、子どもあり」という苦しい時代があったそうです。そこでめげずに、チャンスととらえ、持ち前の身体とメンタリティの強さで抜け出してきたそうです。
マスコミなどで拝見する斎藤さんは温和で物静かな印象を受けますが、この本を読んでみて、意外だったのですが、かなり活動的、積極的で、強い人格を備えた方だといことがわかりました。
『今、そこにある苦悩からの脱出』より引用します。
つまり、何でも「前倒し」するということ。
自分の未来を濃くするためには、やるべきことを前に倒していくということなのです。
私は小学生にも、やることはできるだけ前倒しにするようにと教えています。
前に倒すというのは、姿勢で言うと前傾です。体が前に倒れていて、自分から食らいついて行く肉食系の力強さがあります。エネルギーに満ちていて、今の時代には最も必要とされていますし、最も他人と差別化できるポイントにもなるのです。
『今、そこにある苦悩からの脱出』より引用
最近の若者には、肉食系は少なくて、草食系が多いそうですね。肉食系、草食系というのは流行り言葉で、いろいろな意味を含んでいますよね。
肉食系と呼ばれれば、少々恥ずかしいような気もしましたが、斎藤さんはよいイメージでとらえてくださって、安心しました。
私はいつも元気で、せっかちですので、うちの会社の社員からは、肉食系と思われていることでしょう。
毎朝、人参リンゴジュースを飲んでいる私ですが、草食系の生き物になる気がしません・・・
この本には、結婚や仕事や生活のいろいろな場面における苦悩からの抜け出し方が紹介されています。
自分では見えていなかったことで、はっと気付かされたことがいくつかありました。
わかりやすくて、気づきの多い本です。皆さまもぜひご参考になさってください。
参考文献:『今、そこにある苦悩からの脱出』 斎藤孝 (KKロングセラーズ)
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