本当の自分とは?

Hitoshi Yonezu

2011年03月29日 10:00

 被災されました全国の皆さまに心よりお見舞いを申し上げます。
 
 小林正観さんの『啼かなくていいホトトギス』より引用いたします。

 たとえば、主婦を20年やり続けている。それがたぶん、本当の自分なのです。今やらされていることが本当の自分です。
 特に変わったこと、特に社会的にすごいことをやったから本当の自分なのだ、ということはないでしょう。今、やらされている、やる羽目になっていることが、本当の自分なのだと思います。
 本当の自分探しというものをしていることで、今の仕事が、今やるべきことがおろそかになっているかもしれません。
 おろそかになっていることで、まわりの人は、あなたの本当に持っている能力を認めたがらないのです。今やっていることを投げやりに、反抗的に、とげとげしくやっていれば、それ以上の仕事を頼もうという気にはたぶんならないでしょう。
 
             小林正観著『啼かなくていいホトトギス』より引用


 ユニクロの柳井正さんは、自分の心の内側ばかりを見つめても、何も変わらないし、何も解決できない、とおっしゃっています。

 参考ブログ:「柳井正の希望を持とう」
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e699038.html

 稲盛和夫さんは、『働き方』の中で、次のように述べられています。

 充実した人生を送るには、「好きな仕事をするか」「仕事を好きになるか」のどちらかしかないのです。しかし、好きな仕事を自分の仕事にできるという人は、「千に一人」も「万に一人」もいるものではありません。     

                   稲盛和夫著『働き方』より引用


 お三方とも同じことをおっしゃっているのではないでしょうか。

 世界中を捜しまわっても青い鳥はいないわけで、実は、青い鳥は目の前にいるということです。

 私も若いころは、考えることが大切だと思い、考えてばかりいましたが、何も始まりませんでした。

 まずは動いてみよう、目の前のものを好きになってみよう、ということですね。

 被災されている皆様の生活が一刻も早く安定され、日本が復興に向かうことをお祈り申し上げます。

 

 参考文献:『啼かなくていいホトトギス』 小林正観 (中経出版)
 

 『働き方』 稲盛和夫 (三笠書房) 
  

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