朝礼をすべきかどうか

Hitoshi Yonezu

2010年12月18日 10:00

 僕は儀式のためだけに毎日一定の時間に全員を集めるのはどうかと思う。
 全員を集めて訓示を垂れるのは週一回にして、それ以外の日は五月雨式にスタッフが来るたびに、連絡事項だけを店長とその人の間でやり取りするので十分だと思っている。
 
                  新川義弘著『愛される接客』より引用



 昼間の決まった時間で働いておられる一般企業の方は、この文章に違和感を覚えるでしょう。勤務時間内の決まった時間に集合することは、そんなに難しくないと思うからです。

 飲食店業やホテル業などのサービス業では、土日も仕事で、勤務日だとしてもシフトで動いておりますので、全員が決まった時間に集まることは大変難しいことなのです。

 私は、サービス業の方々が朝礼をあきらめてしまうことが怠惰なことだとは思いませんし、マネジメントの視点からも、お客様第一主義の視点からも、合理的であると考えます。
 
 しかし、経営者としては、毎日朝礼を行わないと、あるいは一定の間隔でミーティングを行わないと、足りないものを感じるのも事実です。

 楽天の三木谷さんの朝礼についての考え方は前にこのブログでご紹介しました。
 
 参考ブログ:「朝礼を続けること」
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e601589.html

 三木谷さんはたとえ儀式的なことであっても、リズムをつくっていくということが重要だとおっしゃっています。

 新川さんは飲食店の現場の最前線にいる店長の身になって考え、三木谷さんは大きな企業の経営者の視点から考えているという、立場の違いがあるかもしれません。私はどちらにも納得しています。

 会社や部門の実情にあわせて、経営者が納得する方法を実行するのがよいですね。


 参考ブログ: 『愛される接客』を読んで
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e473160.html

 

 参考文献:『愛される接客』 新川義弘 (日経BP社)
 

 ビジネス読書会開きます!
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e623163.html



  

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