頑張って叱ってみる

Hitoshi Yonezu

2010年08月21日 10:00

 リーダーが部下を叱れない最大の理由は、自分が嫌われるのが怖いからだ、と私は思っている。
 「いつもいい顔だけを他人に見せておきたい」
 という自己保身の意識が強い人間は、なかなか本気になって部下を叱ることができないのだ。

                  渡邉美樹著『「戦う組織」の作り方』より引用



 うちの会社にも、叱れない「長」がいる。

 叱れないと、部下はどんどん増長し、わがままになってしまうから、組織がまとまらない。スタッフはばらばらになり、決めたことが実行できなくなる。そして、お客さまにご迷惑がかかる。

 なぜ叱れないのだろうか、と考えると、渡邉会長がおっしゃっているように、人に嫌われたくないからという理由が最も大きいように思える。

 いつまでも叱れないなら、「長」を解任するしかない。

 私も叱ることが苦手だったが、会社をよくするために、仕事として、役目として、叱ろう・・・と頑張って叱っているうちに、だんだん慣れてきた。

 うちの社員たちも、いま好かれたいという短期的な考え方ではなく、部下を中長期的に成長させたい、という温かい視線で、厳しく叱れるようになってほしいと思う。



 子どもの頃、何も言ってくれなかった先生の印象はほとんどないが、正しく、厳しく叱ってくださった先生のことは、今になっても、ありがたく、懐かしく思い出すことができる。
 
 

 参考文献:
 『「戦う組織」の作り方』渡邉美樹(PHP新書)
 

 参考ブログ:『叱ることを躊躇しない』
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e345253.html


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