頑張って叱ってみる
リーダーが部下を叱れない最大の理由は、自分が嫌われるのが怖いからだ、と私は思っている。
「いつもいい顔だけを他人に見せておきたい」
という自己保身の意識が強い人間は、なかなか本気になって部下を叱ることができないのだ。
渡邉美樹著『「戦う組織」の作り方』より引用
うちの会社にも、叱れない「長」がいる。
叱れないと、部下はどんどん増長し、わがままになってしまうから、組織がまとまらない。スタッフはばらばらになり、決めたことが実行できなくなる。そして、お客さまにご迷惑がかかる。
なぜ叱れないのだろうか、と考えると、渡邉会長がおっしゃっているように、人に嫌われたくないからという理由が最も大きいように思える。
いつまでも叱れないなら、「長」を解任するしかない。
私も叱ることが苦手だったが、会社をよくするために、仕事として、役目として、叱ろう・・・と頑張って叱っているうちに、だんだん慣れてきた。
うちの社員たちも、いま好かれたいという短期的な考え方ではなく、部下を中長期的に成長させたい、という温かい視線で、厳しく叱れるようになってほしいと思う。
子どもの頃、何も言ってくれなかった先生の印象はほとんどないが、正しく、厳しく叱ってくださった先生のことは、今になっても、ありがたく、懐かしく思い出すことができる。
参考文献:
『「戦う組織」の作り方』渡邉美樹(PHP新書)
参考ブログ:『叱ることを躊躇しない』
http://highlyeffective.naganoblog.jp/e345253.html
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