『ラーメン二郎に学ぶ経営学』を読んで
ラーメン二郎は、二郎を知らなければもぐりだといわれるくらい、私の出身大学の中では人気のあるラーメン屋さんです。
二郎はラーメンといえどもラーメンにあらず、二郎という食べ物だ、と言われており、ラーメン二郎に通う熱心なファンは「ジロリアン」と呼ばれています。
私は大学二年のときに、三田に住んでいた友人に初めて連れて行ってもらって、緊張しながら、並び方や注文の方法を伝授してもらいました。それからというもの、熱狂的なジロリアンになり、週に三回はラーメン二郎に並んでいました。
食べたあとはもうおなかいっぱいでもういいや、と思うのですが、しばらくするとまた食べたくなるのです。
シャッター二郎といって、開店前シャッターの開く直前に並ぶのが効率がよいことも分かり、9時45分か、10時45分だったか、忘れましたが、授業の前にシャッターの前へ並びました。その時にはもうすでに数人の塾生が並んでおりました。
私が大学生だった1980年代後半には、三田に一店舗しかありませんでしたが、今では直系35店舗もあるそうです。
普通盛りでも一般のラーメンの倍以上の量があり、ゆでたもやしが山のようにのっています。厚くスライスされた豚(チャーシュー)は見ただけで重みを感じます。
当時の三田の本店では、注文の仕方も難しく、まずは麵の量の「大」「小」を聞かれ、ゆであがったときには、トッピングを聞かれます。
このときには親父さんの問いかけにテンポよく答えていかねばなりませんでした。親父さんは怖い人というイメージがありました。私は「小ダブル野菜カラメにんにく」(意味分からないでしょうが)をよく頼んでいました。
ラーメン二郎の人気ぶりを経営学で分析しようとした本が『ラーメン二郎にまなぶ経営学』です。信州大学経営大学院の牧田幸裕先生が書かれました。
二郎には思い入れがあるので、この本はタイトルを見てすぐに買ってしまいました。
経営学のフレームワークに、ラーメン二郎の経営をあてはめていきます。内容は正しいと思いますし、初心者が経営の勉強をするのにも役立つと思いますが、著者のラーメン二郎に対する思いが強いために、主観で書きすぎている感じがします。
まあでも、こんなに熱心なジロリアンがおられるんだ・・・ということで、親近感を覚えましたし、日本って平和なんだなあ、と強く実感したことでした。
ジロリアンのみなさんは、現在の二郎の情報として読んでみてください。
ビジネス読書会開きます!
http://highlyeffective.naganoblog.jp/e623163.html
ラーメン二郎を食べたグルメブログとお思いになって、開いてしまった方、申し訳ありませんでした。
参考文献:『ラーメン二郎にまなぶ経営学』 牧田幸裕 (東洋経済新報社)
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