いい仕事をするために必要不可欠なこと
稲盛和夫さんのご著書『働き方』に、いい仕事をするために必要不可欠なこととして、三つの条件が挙げられていました。
細部まで注意を払うこと
理屈より経験を大切にすること
地道な作業を続けていくことを厭わないこと
これらは、稲盛さんが若き研究者だったころ、ファインセラミックスを合成する実験で使った器具を丁寧に洗浄する先輩の後ろ姿を見て気がついたことでした。
このような条件が、精密さを要求される製造業の仕事に必要なことは当然なのでしょうが、私のようなサービス業でも、同じことなのではないかなと感じました。
まったく同じレシピで料理をつくるとしても、出来上がりは料理人によって異なる場合があります。緊張感をもって細心の注意でつくられた料理は、味もさることながら気持ちがこめられているのが分かります。それは、その料理人の長い間の積み重ねがあるからにほかなりません。
この三つの条件は、どんな仕事をするにも、仕事上の立場が変わっても、忘れてはいけないものだと思いました。
参考文献:『働き方』 稲盛和夫 (三笠書房)
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