『優柔不断は”得”である』を読んで

Hitoshi Yonezu

2010年10月27日 10:00

 110万部突破のミリオンセラー『人は見た目が9割』で有名な、劇作家、演出家、著述業、大学教授であり、さいふうめいの名義としても知られている竹内一郎さんは、40歳まで仕事が少なく、奥さんに養ってもらうような状態だったのだそうです。

 例によって、あまりにも売れている本は読む気がしないというへそ曲がりな性格のため、『人は見た目が9割』を、私はまだ読んでおりません。

 その代わり、というわけではないですが、竹内一郎さんの近著『優柔不断は”得”である』を読んでみました。

 竹内さんは売れなかった下積み生活を経て、40歳から新たな行動を起こして、それが次々と成功し、現在の地位を築くことができたのだそうです。その生き方は、意思決定はあせらず、先延ばししながら決めていく、というものでした。


 どうしても何かを選び取らないといけない場合も、できるだけ退路を残しておくこと。目の前の事象には「絶対やるぞ」と心に期しながらも、間違ったと思ったら修正できるだけの”のりしろ”をつくっておくことは大事なことです。
 (中略) 
 曖昧でもいい、優柔不断と言われてもいい。「これが絶対」と決めつけることは結果的に損なのだと、私は自分の人生を振り返って思うのです。

             竹内一郎著『優柔不断は”得”である』より引用

 
 決めたらまっすぐに進むべきというような論調が多い中で、優柔不断を進める竹内さんのアドバイスは興味深いです。

 この本を読めば、竹内さんがどのような経緯を経て、自分の才能を開花させ、売れるようになったのか知ることができます。
 
 40代になって、まだまだこれからが本番だ!!!と思っておられる元気な方、チャンスはあります。ぜひご参考になさってください。
 
 

 参考文献:『優柔不断は”得”である』 竹内一郎 (扶桑社新書)
 

関連記事