『法人税が分かれば、会社のお金のすべてが分かる』を読んで

Hitoshi Yonezu

2010年10月19日 10:00

 『法人税が分かれば、会社のお金のすべてが分かる』は、税理士の奥村佳史さんが、法人税について、いろいろなケースを取り上げて、解説してくれる本です。

 経営者の方には、法人税について一家言をおもちの方が多いと思います。

 例えば、節税対策として、慰安旅行をして福利厚生費を計上したり、役員生命保険をかけたり、社用車を購入したりという話を聞きます。
 これらを行えば、会社の所得が減り、法人税も減りますが、同時に会社の資金も減ることになります。

 節税するために、会社の資金が減ってしまっては、本末転倒ですね。

 このことは私も頭では分かっていたのですが、この本では奥村さんが節税することの無意味を論理的に説明をしてくださっています。税理士の方に説明されると説得力があります。

 生命保険などは、営業サイドからの売るための情報が多いですから、客観的な解説はありがたいですね。

 旅行にいけば楽しい、保険をかければ安心できる、という費用を使っての便益はありますが、節税のためだけに費用を使って、会社の資金を減らしてしまうことには、私はあまり同意できません。

 経営者の方はぜひ御参考になさってください。
 
 

 参考文献:『法人税が分かれば、会社のお金のすべてが分かる』
 

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