『お客様を3週間でザクザク集める方法』を読んで

Hitoshi Yonezu

2010年09月16日 10:00

 『お客様を3週間でザクザク集める方法』は、いつもユニークな視点からマーケティングを解説する高田靖久さんが、新しく書かれた本です。(2010年6月発行)

 これまでに書かれた、『お客さまは「えこひいき」しなさい』、『「一回きりのお客様」を100回客に育てなさい!』などの本も、大変勉強になりました。

 この本では、「次回予告」を上手に使っていくという手法が斬新でした。一度ご利用くださったお客さまでも、次にお越しいただけるまでの間に、飽きてしまったり、忘れてしまったりしてしまいます。
 そうならないように、次回を期待させる「次回予告カード」というものを使って、お客さまに期待感を与え続けるというものです。

 高田さんは例として「侍戦隊シンケンジャー」という子供番組をとり上げておられます。このシリーズでは、毎回毎回ロボットが増えていくのだそうですが、番組の終わりに、来週はどんなロボットが出てくるという予告をして、子供たちを飽きさせないようにしているのだそうです。

 商売においては、予告をしても、それが魅力的でなかったらお客さまに喜んで頂けませんので、まずは、よい企画を立てることですね。

 それに、こういう効果的な方法を使う前に、そのお店がお客様を迎える体制になっていて、お客さまに感謝しているということが絶対に必要な条件だと思います。
 高田さんもこのことは強調されています。

 すぐにでも使えるアイデアを提供してくれて、とてもありがたい本ですが、手法や方法論ばかりに偏ることがないように気をつけたいと思います。 
 
 飲食店や美容院など、小売業、サービス業を経営なさっている方はご一読ください。

 
 参考文献:『お客様を3週間でザクザク集める方法』 高田靖久 (中経出版)
 

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