消極的な言葉を口にしない
中村天風(てんぷう)先生は、明治から昭和にかけて活躍した、軍人であり、ビジネスマンであり、ヨガの直伝者であり、思想家・・・です。
昭和43年に亡くなっておられるのですが、いまだにその人気は衰えていません。各界の有名人が天風先生を師と仰いでいます。
私もいまから十数年前、二十歳代後半の頃からお名前は存じておりましたし、御本も少しだけ読んだことがありましたが、人生経験が浅く、未熟だったせいで、そのときにはあまりピンときませんでした。
三十歳代の後半になって、久しぶりに天風先生に触れましたら、今度は引きこまれるように読んでしまいました。
いまから40年以上前にこんなに素晴らしいことを話しておられたのか・・・
いま聞いても全く色あせていない・・・
いまのいろいろな自己啓発のもとがここにある・・・
天風先生は心の持ちようをとても大切にされています。『君に成功を贈る』から引用します。
自分の心の中に「悲観的なもの」「消極的なもの」を一切、入れないことです。
それにはまず言葉に気をつけることです。言葉に。どんな場合にも、「こまった」「弱った」「情けない」「悲しい」「腹がたつ」「助けてくれ」なんていう消極的な言葉を絶対に口にしないことです。
いいですか、言葉にはね、その言葉が発せられると、観念を通じてその言葉の通りの影響がでてきてしまうという応用、作用力があるんですぜ。
この本は、天風先生の講演を文章にしたもので、臨場感があります。CDも一緒に聞かれると、天風先生がどんな方だったのか、イメージを膨らませることができると思います。
ぜひご参考になさってください。
(昨日のブログで御紹介したコヴィー博士の『7つの習慣』と比べながら読んでみてください。)
関連するブログ:『絶対的積極性とバカポジティブ』
http://highlyeffective.naganoblog.jp/e146038.html
参考文献:『君に成功を贈る』 中村天風述 (日本経営合理化協会出版局)
参考CD:『積極性と人生』 中村天風 (天風会)
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