感性的な悩みをしない
失敗した原因をよく考え、反省はしなければなりません。「あんなバカなことをなぜしたのだろう」と、厳しく自省をしなければなりません。しかし、十分に反省をしたのであれば、後は忘れてしまうことです。人生でも仕事でも、いつまでもクヨクヨと思い悩むことは、百害あって一利なしです。
稲盛和夫『働き方』より引用
くよくよと悩んでしまうことを、稲盛会長は「感性的な悩み」とおっしゃっています。
「感性的な悩み」は、人を自殺にまで追い込んでしまうことがあるのです。
失敗をしたら、反省をし、そして新しい行動へと移る・・・そういうことができる人は、どんなに窮地に陥ろうとも、のちに成功を遂げていく人だといいます。
そうは言われても、感性的に悩んでしまう性格の人は、その性格をすぐに変えられるものではないでしょう。
稲盛会長も、どうやったら悩みを忘れられるのか・・・までは書いておられません。
私は、信頼できて、迷惑のかからない友人や、先輩などに話を聞いてもらうことではないかな~と思います。
話して悩みを知ってもらえるだけでも、気が楽になりますし、有効な気づきを得られるかもしれません。
悩みが軽くなったら、頭の中の悩みの専有面積が少なくなり、忘れる方向に進んでいくでしょう。
こういうときに、信頼できる仲間がいると心強いですね。
相談される側になったら、アドバイスはしないつもりで、相談する方の気持ちが楽になるように、冷静に、明るく前向きにお話を伺いたいと思います。
参考文献:『働き方』 稲盛和夫 (三笠書房)
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