特別なビジネスはない。

Hitoshi Yonezu

2010年07月22日 10:00

 製造業には製造業の、サービス業にはサービス業の事情がある。同じ飲食業だって、蕎麦屋さんとラーメン屋さんでは、抱えている問題が違うというわけだ。
 その考え方が、ビジネスに失敗する理由だと僕は思う。
 確かに違う部分もあるけれど、それはあくまで表層的な問題で、ビジネスの根本的なロジックはほとんど変わらない。
 にもかかわらず、このビジネスは他のビジネスとは違うなどと考えているとしたら、それはビジネスの表面だけを見ていて、根本のロジックを理解していない証拠だ。

                三木谷浩史『成功の法則 92ヶ条』より引用


 楽天の三木谷会長は、インターネットビジネスも、プロ野球ビジネスも、普通のビジネスと同じと考えたから、成功したのだという。

 マーケティングの基本要素も、営業の基本要素も、業種にかかわらず、すべて同じ基本原理が働くのだそうだ。

 そうだとすれば、うちの業界は特殊だから・・・というのは、経営者の言い訳のように聞こえてしまう。

 逆に、どんな業界、業種であろうと、基本が一緒だとすれば、困った時には、もう一度基本からやり直してみればよいということだ。やりやすいではないか。

 最近は、ドラッカーが読まれているそうで、いままた、多くのビジネスマンがマネジメントの基本原理を求めている。

 私も、うちの業界は・・・と言い訳したくなるが、・・・

 その前に、世の中に特別なビジネスはない、とまずは認識したい。

 そして、よくわからなくなったら、ドラッカーなり、ポーターなり、基本に戻ってみようと思った。

 

 参考文献:『成功の法則 92ヶ条』 三木谷浩史 (幻冬舎)
 

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