一人の力に頼った経営
一個人の力量に頼っているだけの国家の命は、短い。
なぜなら才能がいかに優れていようと、その人の命が絶えれば、すべてが終わりだからである。しかも、先の指導者の才能が後継者に受け継がれるというのは、実にまれな例でもあるのだ。
『マキアヴェッリ語録』より引用
「君主」の原語であるプリンチペとは、第一人者、リーダー、指導者を指し、「国家」も場合によっては、共同体とか、組織とかに意訳して読んで差し支えないと 『マキアヴェッリ語録』の塩野七生さんが、その解説に書いている。
つまり、『マキアヴェッリ語録』の内容は、国家や君主のみならず、企業や社長に応用して考えてもよいわけだ。
今日、引用した部分は、ドラッカーのいうマネジメントと同じことであると私は考える。
一人の社長の力量で動いている会社は、まだ家業であるということだ。
一人の人間の才能に頼った経営はリスクが高い。
一刻も早くマネジメントシステムを確立せねばならない。
参考文献:『マキアヴェッリ語録』 塩野七生 (新潮文庫)
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