もっと欲しいと思ってしまう心
人間というものは、現にもっているものに加え、さらに新たに得られるという保証がないと、現にもっているものすら、保有しているという気分になれないものである。
『マキアヴェッリ語録』より引用
マキャベリは人間の心理をよくついているなあと思います。
人間が地球上で生き残ってきたのは、強かったからでも、大きかったからでもなく、臆病だったから、という話を聞いたことがあります。
臆病な人間だからこそ、もっと欲しくなり、それによって自分の所有するものを確実に固めたいと思うのですね。
国家の間や、個人の間などで、所有をめぐるいさかいが起こったとき、思い出したい言葉です。
参考文献:『マキアヴェッリ語録』 塩野七生 (新潮文庫)
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