割れ窓理論
割れ窓理論とは、アメリカの犯罪学者、ジョージ・ケリングが考案した環境犯罪学上の理論で、軽微な犯罪を徹底的に取り締まることで、凶悪犯罪を含めた犯罪を抑止できるとするものです。
割れた窓をそのままにしておくと、その周りの窓も同じように割られてしまうことから、犯罪に結びつきそうな小さな綻びを見逃さず取り締まることで、犯罪を撲滅していったのです。
ニューヨークのジュリアーニ元市長がこの考え方を取り入れ、ニューヨークを治安のよい町にしたことはよく知られています。
私が大学生の頃(1980年代後半)、NYは怖い町という印象があり、一人でアメリカ旅行をしたときも、NYだけは避けていましたが、2001年(9.11の起こる前です)にNYに行ったときには、とても安全な町になっていました。
マンハッタンの100丁目あたりを深夜に日本人二人で歩いて、ジャズバーに行った思い出がありますが、多くの人が普通に歩いていて、特別問題はなさそうでした。(今はどうなのかはわかりません。そのときはそんなこところにあるホテルをとってしまったのです。それより北はハーレムです。)
仕事の上でも、ちょっとしたミスを見逃していると、それが割れ窓になってしまうのではないかな、と私は考えています。
挨拶をしない、集合時間に遅れる、電気を消し忘れる、元栓を閉め忘れる、提出物の納期に遅れる、小さな嘘をつく、などなど、基本的なことをおろそかにし始めると、その他のこともだんだんだらしなくなってしまいます。
単純なこと、簡単なこと、当たり前のこと、そこを几帳面に守ることが防波堤ではないでしょうか。最近では凡事徹底という言葉もよく聞きますね。
お客様のお役に立つために、少々うるさいと思われても、細かいことを注意していきたいと思います。
もちろん、家庭でも同じことですね・・・
参考:ウィキペディア『割れ窓理論』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%89%B2%E3%82%8C%E7%AA%93%E7%90%86%E8%AB%96
関連記事