この条件のもとで・・・
昨夜は仕事の終わった深夜2時から、社内のあるグループの新年会があり、少しだけ参加してきました。
20代前半の若い人たちが多い職場です。世の中について知っていることが少ない分だけ、元気があり、夢がありました。いつまでもこのままの勢いをもってほしいと思います。
『壁を破る発想法』は、昨日ご紹介した『「ついて行きたい」と思われる大きな器のリーダーになれ!』と同様に、仕事に対する考え方を教えてくれる書籍です。
著者の佐藤満さんは、大学卒業後、世界を放浪し、30歳を過ぎてからホンダに入社し、ブラジル、タイ勤務を経て、その後、フォルクスワーゲングループジャパンと、日本ゼネラルモータース、それぞれの社長を務められ、現在は独立されておられるそうです。(本のプロフィールによる)
おもに大企業でのビジネスの履歴ではありますが、このような先達の人生の履歴は、普段の生活では知り得ないようなことを知ることが出来て、本当に興味深く読むことが出来ます。
佐藤さんは、「いかなることも、自分の身にふりかかることは、すべて自分に原因がある」と述べています。
このことはどのような本を読んでもよく書かれていることです。
私が感銘したのは、「市場がないから」、「経済状況が悪いから」、「予算が少ないから」などといいわけにしたり、原因にしたりしてきたもののことを、「状況」もしくは「条件」と定義していることです。
私の商売でも、いくらでもいいわけは出来るのです。
「少子高齢化、人口減少社会だから」
「信州は田舎で東京と違うから」
「景気が悪いから」
「いい人材がいないから」
・・・ ・・・ ・・・
そこで私は、今までは、
「・・・という状況ではありますが、それはそれとして、お客さまにお役に立てるようにするにはどうしたらよいですか?」
という問いかけをしていましたが、
「・・・という条件のもとで、お客さまにお役に立てるようになるにはどうしたらよいですか?」
と、問いかけたほうが、すっきり考えられると思いました。
数学や経済学を学んだときによく出てきた「○○という条件のもとで・・・」と同じことです。
あの条件は絶対に崩すことが出来ない前提条件で、問題を解くときに、そのことに文句をつけようなんて、思ったこともありませんでした。
世の中は何をしようにも前提条件だらけです。その中でどうするかを考えるのが仕事ですし、もしかしたらその前提条件は解除の対象になるかもしれません。
この先、楽しくなりそうですね。
参考文献:『壁を破る発想法』 佐藤満 (日経BP社)
関連している私のブログ:「制約条件は解除の対象」
http://highlyeffective.naganoblog.jp/e351271.html
関連記事