出る方が先の考え方

Hitoshi Yonezu

2009年12月22日 11:23

 昨日のブログで、お金は使わなければ入ってこない、という話を書きましたが、小林生観さんの『100%幸せな1%の人々』にも同じようなことが書いてあります。

 (以下引用)
 「出入口」という言葉があります。この言葉を見ると、「出」という文字が先に書いてあります。

 たとえば、タクシーが止まります。お客さんが降りる方が先、入る方があと。エレベーターが降りてきます。出る方が先、入るのがあと。電車が停まります。出る方が先、入る方があと。
 宇宙の法則では、まず「出る方が先」なのです。それなのに、社会全体は「お金をどうやって手に入れるか」しか教えてくれません。
 (中略)
 自分のわがままのためにお金を使うのではなくて、喜ばれるようにお金を使う。そういうふうに使ったお金は「倍返し」で自分のところに返ってきます。
 (以上引用)

 デフレ経済においては、極端に言えば、モノがどんどん安くなっていくわけですから、今日買うよりも、明日買う方が得なのです。
 今日、3,000円の値札のついているジーンズは、明日は2,500円になるかもしれないのです。もしかしたら来週には2,000円になるかもしれない。そういうことが見えているなら、誰もが買うのを控えてしまうことでしょう。

 みんながそう思ってしまったらどうなるのか・・・

 買わない→売れない→商品の価格を下げる→企業の売上、利益が落ちる→個人の所得が減る→失業率が上がる→買わない→売れない→商品の価格を下げる→企業の売上、利益が落ちる→失業率が上がる→買わない→・・・

 このように恐ろしい連鎖=デフレスパイラルに陥ってしまうのです。

 誰もが仕事を通じて、ものやサービスに価値をつけようとしているのに、その価値が落ちていくという状況がよい訳がありません。
 
 よいお金の使い方をするということが、本当に大切なことだなあと思いました。
 
 昨日のブログ:「『年収200万円からの貯金生活宣言』をよんで」
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e369536.html
 2009年7月15日の『100%幸せな1%の人々』の感想を書いたブログ:
 『適度に、よい加減で、ニコニコと。』
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e282678.html

 参考文献:『100%幸せな1%の人々』 小林正観 (中経出版)
 

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