社長の能力に頼る経営

Hitoshi Yonezu

2009年11月18日 10:00

 『成功の法則92ヶ条』からの引用です。

 能力のある個人が集まるだけでは、いい会社は作れない。個人が去れば、会社からその能力が失われてしまうからだ。能力を伝える仕組みを構築する必要がある。単なる知識を植え付けるのではなく、社員の能力をそのものを高めることができてはじめて社員教育というのだと思うし、そういう社員教育のシステムがなければ、会社は長続きしないのだ。(以上引用)

 個人の能力に頼った属人的な経営では、「企業」を標榜するわけにはいかないのです。
 
 社長は、総合的な意味で、会社内で最も仕事が出来るべきである、とは思いますが、社長は未来永劫、会社に存在しているわけではありません。

 社長の能力に頼る、属人的な経営では、社長がいなくなってしまったときに、存続が危ぶまれます。

 そういう状況であるなら、ゴーイングコンサーン(going concern)たる「企業」ではなく、実は一代限りの「家業」であったということになるのです。
 
 企業と家業、どちらが良い、どちらが悪い、という問題ではありません。それぞれに存在する価値と意味があります。

 当社の場合は、曲がりなりにも「株式会社」を標榜し、企業(企ての業)たることを目指しているわけですから、お客様のお役に立てる「企業」になるべく、一層努力しようと思いました。
 
 『成功の法則92ヶ条』 三木谷浩史 (幻冬舎)
 

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