『腸をダメにする習慣、鍛える習慣』を読んで
昨夜は当社の「お取引先さま説明会」を開催したところ、56名のお取引先さまにご参集頂きました。2時間ほど私どもの経営方針をお聞き頂き、その後懇親会を開催しました。大変盛り上がり、有意義な時間を過ごすことができました。この信頼関係を強化していけば、お客さま、社会に対して、もっと大きな価値を生み出していくことができるだろう、と思いました。
お忙しいところお時間を割いてくださったみなさま、誠にありがとうございました。
さて、・・・・・・藤田紘一郎さんのご著書『腸をダメにする習慣、鍛える習慣』を拝読いたしました。
藤田さんは1939年旧満州生まれで、東京医科歯科大学卒業後、東京大学医学系大学院を修了されました。金沢医科大学教授、長崎大学教授、東京医科歯科大学教授を経て、現在は東京医科歯科大学名誉教授、人間総合科学大学教授を務めておられます。ご専門は、寄生虫学、熱帯医学、感染免疫学です。
腸内研究で有名な藤田さんが、70歳を過ぎてもなお絶好調だという腸の健康法を伝授してくれる本です。私の知らない健康知識を学ぶことができました。おもしろい本ですよ。
「老化とは酸化することと同じ」なのだそうです。「病気を避け、老化のスピードを遅らせるには、活性酸素の発生量を抑え込む」ことが重要だそうです。
そのための一番の方法は、よく噛んで食べることです。唾液には、活性酸素の害を抑え、消去する抗酸化作用のある酵素が含まれています。具体的には、カタラーゼ(CAT)やスーパーオキシターゼ(SOD)、ペルオキシターゼ(POD)などの酵素が、消化酵素とともに含まれていて、発ガン物質の毒出し作用があるものもあります。
これらの酵素は、唾液の中にたくさん含まれます。唾液は、噛めば噛むほど分泌量が増えるので、体の抗酸化力を高めるには、唾液をたくさん出しながら食べることが重要です。噛むことで活性酸素を消去するには約30秒かかりますから、1回1秒、ゆっくりと計30回噛むことが必要です。
『腸をダメにする習慣、鍛える習慣』 p39より引用
これは耳が痛いです。商売柄、よく噛まないで早食いするのが習慣になってしまっている私です。この本を読んでから、よく噛んで食べることを意識しています。
白湯を飲まない方がいいということをご存知ですか?
1つは、水道水をそのまま沸騰させた水を飲んではいけないことです。水道水には、塩素が含まれます。塩素が体内に入ってくると活性酸素が発生します。では、煮沸消毒すれば良い水になるかといえば、もっと悪い水になります。水道水を煮沸させれば塩素は飛びますし、殺菌効果もあります。しかし、トリハロメタンの量は多くなります。
(中略)
トリハロメタンの含有量が最も多くなるのは煮沸直後で、煮沸前の2~3倍にも増えることが分かっています。トリハロメタンを完全に取り除くには、15~30分は煮沸させ続ける必要があります。
『腸をダメにする習慣、鍛える習慣』 p121-122より引用
これは知りませんでした。水道水を直接飲むよりは沸かしたものを飲んだ方が体にはいいだろう、と勘違いしていました。
では、どんな水を飲めばいいのでしょう、三つのポイントがあるそうです。
1.アルカリ性であること
2.原材料の欄に「鉱泉水」「鉱水」「温泉水」と書かれていること
3.「おいしい」と感じる水を飲むこと
『腸をダメにする習慣、鍛える習慣』 p124より引用
これらの条件を満たしていれば、硬水でも軟水でもいいそうです。藤田さんがすすめる活性酸素を抑える水の具体的な商品名も8種類紹介されています。
手洗いやうがいに薬品を使わない方がいいというのも藤田さんの考え方です。
普段の手洗いに石鹸は必要ありません。外から帰ったあとでも、流水で10秒も洗えば、手についたウィルスは流せます。流水のみによる手洗いこそが、大事な皮膚常在菌を守りながら、手についた病原菌を洗い流す最良の水際作戦です。石鹸は、手に目に見える汚れがつき、その汚れを消したいときや、入浴時のみで十分です。
うがいも同じで、水で十分です。風邪をひく前から、殺菌作用のあるうがい薬でうがいをするのは逆効果です。
『腸をダメにする習慣、鍛える習慣』 p156より引用
私は食品衛生を最重要事項とする飲食の仕事をしていますで、こういうわけにはいきませんが、みなさまはご参考になさってください。
最後に男性のみなさまへ。
とくに、男性は40歳を過ぎたら離婚してはいけません。寿命が10年縮まると思ってください。事実、40歳を過ぎて離婚した男性は、ガンになりやすいという統計があります。
『腸をダメにする習慣、鍛える習慣』 p162より引用
女性の場合は熟年離婚しようと、ご主人に先立たれようと、寿命に関係はないそうです。
この本は少し極端な面もあるかもしれませんが、いろいろおもしろい情報が詰まっています。
健康法は自分がいいと感じたものをやるのがいちばんですね。どうぞご参考になさってください。
参考文献:『腸をダメにする習慣、鍛える習慣』 藤田紘一郎 (ワニブックスPLUS新書)
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