『散歩もの』を読んで

Hitoshi Yonezu

2013年04月30日 10:00

 久住昌之作、谷口ジロー画、『散歩もの』を拝読しました。

 前にご紹介しました『孤独のグルメ』という漫画本と同じコンビで書かれた散歩のマンガです。

 参考ブログ:『孤独のグルメ』を読んで
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e1143233.html

 『孤独のグルメ』を購入したのと同じ福岡空港のSKYSHOPに置かれていましたので、なんとなく内容にひかれて購入してしまいました。

 『通販生活』という雑誌に、2000年夏号から季刊として年四回で二年間掲載されたものだそうです。
 
 久住さんはこの連載の取材のための散歩をするにあたり、三つの決めごとをしたそうです。
 
 ①調べない
 ②道草を食う。
 ③ダンドらない。


 その決めごとの通り、主人公の上野原は散歩を「意味無く歩くことの楽しみ」と考えています。

 上野原は、品川、吉祥寺、目白などをぶらぶら歩きますが、話はさらさらと流れていき、特別引っかかるようなところはありません。

 古い街や古いものを見て、ノスタルジアを感じるのがこのマンガのおもしろさですね。

 知らない街を歩いていて昔のものが目に入ると、何となく懐かしいような気分になりますよね。年をとる毎にそういう気持ちは深まっているような気がします。

 羽田行きの飛行機の中でサッと読みました。
 
 ご興味のある方は読んでみてください。
 

  


 参考文献:『散歩もの』 久住昌之(作) 谷口ジロー(画) 扶桑社文庫
 


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