『世界から猫が消えたなら』を読んで

Hitoshi Yonezu

2013年03月13日 10:00

 川村元気さんの小説『世界から猫が消えたなら』を拝読いたしました。

 川村さんは1979年生まれ、『電車男』『告白』『モテキ』『おおかみこどもの雨と雪』などを製作された映画プロデューサーです。2011年には優れた映画製作者に贈られる「藤本賞」を史上最年少で受賞されました。本書が初めての著作です。

 この本が書店でたくさん並べられていたのを見たとき、どなたか有名人が新聞で紹介されていたのをふと思い出して、衝動的に購入したものです。
 
 帯には、「本屋大賞ノミネート」「10万部突破」の文字と共に秋元康さんや角田光代さんなど有名人の推薦の言葉が並んでいます。これだけいろいろな方の推薦文が書いてあると否が応でも期待は高まります。

 ある日突然末期がんの宣告をされた郵便配達員の主人公が悪魔と出会い、自分が一日延命するために、その代わりとして世の中から何か一つを消す、という契約を結ぶという内容の小説です。
 
 全体的に軽い感じの文章ですが、自分の命と引き換えに何を消すか・・・・・・ということを考えていくにつれて話はだんだんと重くなっていきます。

 猫を飼っておられる方は特に共感できるのではないかと思いますが、猫が話の主題というわけではありません。

 アマゾンの書評を見ると、賛否いろいろな評価がありますね。
 
 私はこれはこれで楽しみながらサッと読みました。

 自分ももっと人にやさしくしていかないとなあ・・・・・・と感じました。
 
  


 参考文献:『世界から猫が消えたなら』 川村元気 (マガジンハウス)
 


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