食べすぎ飲み過ぎに注意
懐かしい友人と再会する夏。
親しい友人との宴会は楽しくてついつい飲み過ぎてしまいます。
貝原益軒の『養生訓』より引用します。
交友と同じく食する時、美饌にむかへば食過やすし。飲食十分に満足するは禍の基なり。花は半開に見、酒は微酔にのむといへるが如くすべし。興に乗じて戒を忘れるべからず。欲を恣(ほしいまま)にすれば禍となる。楽の極まれるは悲の基なり。
『養生訓』巻第三より引用
『養生訓』は、正徳三年(1713年)といいますから、いまからおよそ300年前に出版されました。
益軒が300年前に注意していることは、いま言われていることとほとんど変わりませんね。
「花は半開に見、酒は微酔に」
何事もあともう少しというところ、腹八分目で止めておかねばなりません。
「欲をほしいままにすれば禍となる。楽の極まれるは悲しみの基である。」
昔は現代のような治療法がありませんでしたから、病気は死と直面していたのだと思います。
できる限り長く健康でいられるように、自分を律していきたいことです。
『養生訓・和俗童子訓』 貝原益軒 (岩波文庫)
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