食べすぎ飲み過ぎに注意

Hitoshi Yonezu

2012年08月06日 10:00

 懐かしい友人と再会する夏。

 親しい友人との宴会は楽しくてついつい飲み過ぎてしまいます。

 貝原益軒の『養生訓』より引用します。

 交友と同じく食する時、美饌にむかへば食過やすし。飲食十分に満足するは禍の基なり。花は半開に見、酒は微酔にのむといへるが如くすべし。興に乗じて戒を忘れるべからず。欲を恣(ほしいまま)にすれば禍となる。楽の極まれるは悲の基なり。

                  『養生訓』巻第三より引用


 『養生訓』は、正徳三年(1713年)といいますから、いまからおよそ300年前に出版されました。

 益軒が300年前に注意していることは、いま言われていることとほとんど変わりませんね。

 「花は半開に見、酒は微酔に」
 何事もあともう少しというところ、腹八分目で止めておかねばなりません。

 「欲をほしいままにすれば禍となる。楽の極まれるは悲しみの基である。」
 昔は現代のような治療法がありませんでしたから、病気は死と直面していたのだと思います。

 できる限り長く健康でいられるように、自分を律していきたいことです。

 

 『養生訓・和俗童子訓』 貝原益軒 (岩波文庫)
 

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