『働く君に贈る25の言葉』を読んで

Hitoshi Yonezu

2012年06月18日 10:00

 佐々木常夫さんのご著書『働く君に贈る25の言葉』を拝読いたしました。

 この本は明後日20日に開催されるビジネス読書会の課題図書で、会員のKさんが選んでくださいました。なんでもKさんは仕事に悩んでいたときに、奥さんからプレゼントされたとのこと、すばらしい奥さんですね。

 著者の佐々木さんは1944年生まれ、東京大学卒業後、東レに入社され、2001年事務系同期トップで取締役に、2003年には東レ経営研究所社長に就任されました。
 病気のお子さんと奥さんを抱え、家事をこなしながら、仕事でも大きな成果を上げられました。2010年に同研究所特別顧問となり、現在は家族と幸せな生活を送っておられるそうです。
 『そうか、君は課長になったのか。』などベストセラーをたくさん書かれています。

 佐々木さんにとって人生のエポックとなった出来事は20~30代に起こったとこのことで、この本はその年代の若いビジネスマン向けに書かれています。
 「はじめに」にそう書かれていたので、45歳の私としては、少しリラックスして読みました。

 いい仕事をし、いい人生を送るためにもっとも大切なことは志です。しかし、それは、壁にぶつかって、痛い目にあいながらつかみとっていくものです。
 欲がなければ、壁にぶつかることもありません。欲があるから、やりたいことがあるから、人は思いっきり壁にぶつかることができるのです。つまり、欲が磨かれて志になるのです。
 たしかに、欲をもたなければ穏やかな人生を送ることができるかもしれません。欲を満たすために努力をする必要もありませんし、欲が満たされないために傷つくこともないからです。しかし、それでは本物の志はもつことはできないでしょう。
 
             『君に贈る25の言葉』より引用


 ここでいう欲とは自分の利益のための欲ではなく、お客様のためになりたい、もっと部下を成長させたい、もっと会社をよくしたい、という欲でしょう。

 リスクを回避して安全な道ばかりに逃げずに、やってみたいことをやってみることです。

 私はハッとしました。

 みなさんもどうぞご参考になさってください。
 
  


 参考文献:『働く君に贈る25の言葉』 佐々木常夫 (WAVE出版)
 


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