『置かれた場所で咲きなさい』を読んで
渡辺和子さんの『置かれた場所で咲きなさい』を拝読しました。
渡辺さんは1927年2月、教育総監・渡辺錠太郎の次女として生れました。聖心女子大学、上智大学大学院を修了後、ノートルダム修道女会に入り、アメリカに派遣されて、ボストン・カレッジ大学院に学ばれました。ノートルダム清心女子大学教授を経て、1990年まで同学学長、現在はノートルダム清心学園理事長を務められています。
この本を注文した日に、偶然に友人から電話をもらいました。「『置かれた場所で咲きなさい』を読んだらとてもよかったのでいろいろな方にすすめている」ということでした。その話を聞いて、早く読みたいなと思っていました。
渡辺さんが30代半ばで岡山に派遣され、翌年大学学長に任命されて、心乱れることが多かったときに、ある宣教師が渡してくれた短い英詩が「置かれた場所で咲きなさい」でした。
Bloom where God has planted you.(神が植えたところで咲きなさい)
「咲くということは、仕方がないと諦めるのではなく、笑顔で生き、周囲の人々も幸せにすることなのです」と続いた詩は、「置かれたところこそが、今のあなたの居場所なのです」と告げるものでした。
どうしても咲けない時もあります。雨風が強い時、日照り続きで咲けない日、そんな時には無理に咲かなくてもいい。その代わりに、根を下へ下へと降ろして、根を張るのです。次に咲く花が、より大きく、美しいものとなるために。
『置かれた場所で咲きなさい』より引用
他の場所で咲いている花が美しく見えてしまうことがあります。
自分はここで咲かせよう、と決意します。
人生では咲けない時期もかなりあると思います。他の方のことは分かりませんが、私自身はそう感じています。でもそのときは根を張ることができるのです。たんたんと根を張ればいいのです。ありがたいことです。
私は特定の宗教や学校をすすめるものではありませんが、生き方を教えてくれる学校は素晴らしいなあと思います。若いうちは生き方のことなどあまり気にしないでしょう。私は大学生のときはこういう話にはまったく興味がありませんでした。
若いうちにこういう話が理解できると人生は楽しくなると思います。
みなさまもどうぞご参考になさってください。
参考文献:『置かれた場所で咲きなさい』 渡辺和子 (幻冬舎)
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