美容院今も扇風機を回す 米林外喜子 (築港)
クーラーが当たり前の時代になりましたので、お店などお客さまの集まるところで扇風機というのは見かけなくなりました。
扇風機のまわっている美容院といいますと、昭和40年代ころの雰囲気を想像します。昔ながらの美容師さんが頑張っておられるのでしょうね。
うちの会社も、お客さまのいらっしゃる場所と、キッチンなど食品を扱う場所はクーラーがはいっていますが、私のいる部屋はクーラーは設置しておらず、扇風機が回っています。
お客さまも社員もいなくなると、深夜の静まった部屋には、扇風機と私の二人です。私から見ると扇風機は遊んでいるように見えます。
首降りて一人遊びの扇風機 岩城君子 (甘藍)
暑がりの私ですが、会社の自分の部屋にクーラーがなくても涼しい気持ちで過ごそうと努力しています。もっとも、外に出ていることの方が多いのですが。
同じ部屋にいる社員さんたちも、私にクーラーを入れてくれと要求することもなく、心の中で涼しさを感じてくれているようです。(たぶん・・・)
参考文献:『角川俳句大歳時記 夏』 (角川書店)
米津仁志 at 10:00
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