社会と経済の許し

2018年06月01日

 山の緑が日に日に濃くなっています。みなさまいかがお過ごしですか。

 日頃は大変お世話になっております。誠にありがとうございます。

 さて、昨今、CSRの目標をホームページなどで明らかにしている企業は多いですね。CSRとは、corporate social responsibilityの略で企業の社会的責任を意味します。当社は、あまりたくさんのことはできませんが、できる限りの範囲で地元の行事などに協力しております。

 ドラッカーは『マネジメント』のなかで、企業の社会的責任について目標を定め、戦略に組み込まなくてはならない、と述べています。企業というものは、社会と経済によってつくられたものであって、自然に存在するものではないからです。

 社会や経済は、いかなる企業をも一夜にして消滅させる力を持つ。企業は、社会や経済の許しがあって存在しているのであり、社会と経済が、その企業が有用かつ生産的な仕事をしていると見なすかぎりにおいて、その存続を許されているにすぎない。

        『マネジメント[エッセンシャル版]』 p35


 原文では以下の通りです。

Society or the economy can put any business out of existence overnight.The enterprise exists on sufferance and exists only as long as society and economy believe that it does a job,and a necessary, useful, and productive one.

           『Management』  p113


 企業はお情けによって存在しているのであって、もしも社会のお役に立たないのであれば、存在することはできないのです。ときどき「企業ぐるみ」とか「組織が関与」などの言葉を聞きますが、とんでもないことです。
 企業の経営をしていると毎日さまざまなことが起こります。そのときに自分がぶれてしまって間違った判断をくだしたら、当社は一瞬で消滅してしまうでしょう。戒めたいと思います。
 
 いつもご利用ありがとうございます。今月もよろしくお願いいたします。
 
 参考文献:
 『マネジメント [エッセンシャル版]』 P.F.ドラッカー (ダイヤモンド社)
 

  

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