ストーリーとしての競争戦略
2014年01月29日
昨日はある金融機関の勉強会で『ストーリーとしての競争戦略』のご著書で有名な楠木建さんのご講演を聞いてまいりました。
『ストーリーとしての競争戦略』は本格的な経営学の書籍としては異例に売れた書籍です。かの有名な楠木さんのお話が聞けるということで楽しみしていました。
さすが、MBAプログラム(一橋大学ICS)の教授ですね、話がうまくて、あっという間の90分でした。
その中で経営者と担当者の違いについて話された部分は印象的でした。
経営者を「商売全体丸ごとを動かし成果を出す人」と定義されていました。
これは「モテる」「モテない」と同様にセンスが求められる仕事です。
一方、担当者はスキルを使って仕事をします。財務、人事、経営戦略、マーケティングなどのスキルは学ぶことができます。
商売の成果は 社長のセンスと担当者のスキルを掛け合わせて出てくるものです。
ところが、センスとスキルを混同している人が多いそうです。
ひどい人になると「代表取締役社長担当者」になってしまっていると・・・・・・
社長の本当の仕事はスキルを使うことではないのです。
経営者の仕事と部下の仕事の違いについて、最近少しもやもやしたところがありましたので、楠木さんのお話を伺って、とてもすっきりしました。
商売丸ごとを動かすために、ストーリーを考えるのが社長の仕事です。
詳しくはまたお会いした時にお話ししますね。
今日もよい一日をお過ごしください。ありがとうございます。
参考文献:『ストーリーとしての競争戦略』 楠木建 (東洋経済新報社)
米津仁志 at 10:00
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