張富士夫さんのご講演をお聞きして
2012年10月18日
12日にある金融機関の顧客の会合が名古屋で開かれ、トヨタ自動車取締役会長、張富士夫さんのご講演をお聞きました。
演題は「これからの日本と企業経営」です。以下にご紹介するのは、張さんが会場で示されたプロジェクターの内容と私のメモからです。
これからどんな時代になるのか、どのような経営環境になるのか、張さんは次の三つをあげられました。
グローバリゼーションの拡大
IT技術の更なる発展
省エネ・環境への関心の高まり(技術の進展と規制強化)
日本の強みとは次のようなものだそうです。
規律正しいチークワーク
改善力
人を大切にする経営
機械、道具の使い方
一方、外国に学ぶ点は次の点だそうです。
理論的思考
戦略
機械化
プロフェッショナリズム
トヨタはカンバン方式で有名ですね。海外生産する際に留意していることは次のことだそうです。
予測は当たらない→リードタイムは短く→流れ生産
カントリーリスク、震災、洪水や金融危機など、世の中には何が起こるかわかりません。
長い計画に基づいて生産を進め、作りすぎると、会社は倒産してしまいます。臨機応変に変えられるように短期間での計画が必要だというわけです。
これから現地生産の拡大に向けては次の点を留意する必要があるそうです。
1.技術移転
2.すべての機能の現地化
3.現地への権限移譲
4.人脈づくり
5.尊敬される企業になること
トヨタはますます世界に向かって発展していくでしょう。巨大企業なので、海外への道は避けられないだろうと感じます。
私はドメスティックな商売ですが、もしかしたら将来はこういうことを考えなくてはいけなくなっているかもしれません。
普段決して接することのない張さんのお話をお聞きすることができて、大変勉強になりました。
米津仁志 at 10:00
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